詩のこころを読む 岩波ジュニア新書

茨木のり子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784005000098
ISBN 10 : 4005000096
フォーマット
出版社
発行年月
2009年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
18cm,220p

内容詳細

いい詩とは、ひとの心を解き放つ力をそなえているばかりか、生きとし生けるものへのいとおしみの感情をも誘いだしてくれます。詩人である著者が、その心を豊かにしてきた詩の宝箱の中から忘れがたい詩の数々を選びだし、情熱をこめて語ります。ことばの花々にふれてみなさんは、きっと詩の魅力にとらえられるでしょう。

【著者紹介】
茨木のり子 : 1926‐2006年。1946年東邦大学薬学部卒業。敗戦後の新しい息吹きにつき動かされ、1950年頃から詩作をはじめる。詩誌『詩学』に投稿し、同誌新人特集号に掲載。1953年川崎洋氏と2人で、同人詩誌『櫂』を発刊(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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40年以上前に出た本ですが、未だに名著とし...

投稿日:2021/06/29 (火)

40年以上前に出た本ですが、未だに名著としての地位を保っていると思います。40年前は小学生のお小遣いで買えたと思うのですが、ここだけは時代ですね。内容的には、確かに今から見ると時代を感じさせる作品も無いではないけれど、決して古びていないと思います。なにより、決して「子供向け」ではないのが素晴らしい。「子供向けの詩の本」を編む時に、普通、死について、それも、劇的な死ではなくて、老いて、死んでいく、そんなものまで入れようとするだろうか?でも、茨木のり子は、ちゃんと入れたのだ。そういう視野の広さ。読み継がれ、読み続けるに足る由縁だと思います。

Verdi さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    ご自身もすぐれた詩人である茨木のり子さんによる、現代詩のアンソロジーと解説風エッセイをまとめたもの。「生まれて」から「恋唄」等を経て「別れ」までの人生の諸相を詠った詩群だ。以前その必要があって、私も現代詩のアンソロジーを作成したことがあるが、幾編かはここに収録されたものと重なる結果になった。もちろん私はその中に、茨木のり子さんの「わたしが一番きれいだったとき」を選んでいる。本書で初めて知ったのが河上肇の詩。すごいとしか言えないような詩だ。そして、あらためて感心もし、圧倒されたのが石垣りんの詩だった。

  • はっせー さん

    やっぱり詩はいいなーって思った!茨木のり子さんが選んだテーマに合った詩が紹介されている。かなりの量が紹介されているために自分に合った詩を探すのもありだろう。詩は読んだときの気持ちや年齢によって感じ方が違うと思う。なぜなら言葉を引き算して作られたものが詩だから。言葉を減らすと私達の想像力を必要とする。詩ってなんか、詩人と私達読者と作り上げる芸術なのかなって思った。だからこそ、私達の想像力も必要となるためこうした茨木さんの本を読むと言葉の海が豊かになる!詩を読むのが初めてな人にもおすすめできる。また読みたい!

  • mukimi さん

    心が解放される美しい読書体験。詩を読んだ時に自分の心が描く淡い単色のイメージに、筆者の素晴らしき感受性が線を追加し延長し、美しい背景と色彩を与え立体化してくれる。紙の本も購入して本棚に並べる。豊穣、躍動…なぞり読みしたい言葉達。最近私も取り入れつつあった、現代人の「関係ない」というドライな感覚に対する警鐘に打たれた。感情もミニマリストになるところだった。そして夫を亡くした妻への詩は、祖父を亡くし意気消沈していた祖母へ届けてあげたいと思った。

  • めろんラブ  さん

    詩の世界がこんなにも広く深く、瞬時に心を捉えるとは。その新鮮な驚きで、ドキドキが止まらない。本著は茂木のり子氏による詩選集で、ジュニア向けの新書。氏がカタルシスを与えられた他詩人の作品が並ぶ。おそらく、若いひとたちに素晴らしい言葉の感性に触れる幸福と感動を、との想いでの著作だったのでは。しかし、その真摯な熱意は、感受性が著しく鈍麻した私にさえ強く訴えかけるものだった。自らの言葉を持つ強さは、きっと自身や周りのひとの救いとなりえる。この本を、瑞々しい未分化の年代で手に取れるひとが、心底羨ましい。

  • けんとまん1007 さん

    敬愛する三人の詩人のお一人。茨木のり子さんは、詩も好きだが、それ以外の文章も好きだ。どこか、凛として咲く花の如く風情、そして想いの深さを思う。改めて、ここに取り上げられている詩をきっかけにして、詩の世界を広げたいと思う。同じ詩であっても、それを手に取る時の、自分自身の状態・状況によって、受けとりかたがかなり違う・・・だからこそ、いいのだと思う。

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