言葉の贈り物

若松英輔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784750514901
ISBN 10 : 475051490X
フォーマット
出版社
発行年月
2016年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
165p;19

内容詳細

読めなくなってもなお本を買い続けた父、自分を厳しく叱った元上司、思いを言葉にすること、書けない時間を愛しむこと。本当にだいじなことをそっと語り出す24の「言葉の贈り物」。仕事、人生、痛み、喪失、読むことと書くこと、亡き者たちと共に生きること。日々の営みをめぐって批評家・随想家が紡ぐ、最新書き下ろしエッセイ集!

目次 : 言葉の護符/ 根を探す/ 燃える石/ 天来の使者/ 働く意味/ 未知なる徳/ 書けない日々/ 苦い言葉/ 言葉を紡ぐ/ 読まない本〔ほか〕

【著者紹介】
若松英輔 : 批評家・随筆家。1968年生まれ、慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて三田文学新人賞、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会)にて西脇順三郎学術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やすらぎ さん

    遥か白馬から流れ出る、姫川と云ふ川あり。燃える石が郷里を照らす灯火となる。躓き転んでは痛みを癒す。無数の言葉が自身のうちに眠っていることを確かめ、言葉の贈り物を探しながら、かけがえのない道を歩む。自らを労い、労りながら。…大切な人から花を贈られた人にとって、昨日までの花と今日の花は、まるで違う意味を持つ。大切な言葉はこうして生まれる。やさしい手が添えられて、自らの気持ちを確かめる。…生けるものとして言葉と切に向き合おう。…若松英輔氏が紡ぐ言葉は心に深く響く。書かれた文字は、読まれることによって言葉になる。

  • ちゃちゃ さん

    著者の若松さんから、珠玉の「言葉の贈り物」。ご自身が感銘を受けた先哲の言葉や、ご自身の深い思索から生み出された言葉の数々。私たちは人と出会うように、言葉と出会う。それは、何かに躓いたり、何かを失ったりした、深い苦しみや哀しみの渦中であることが多い。しかし、そういう辛い経験も、心に響く言葉との出会いに導いてくれるなら、豊かな生き方に繋がるのかもしれない。出会った言葉は、生涯にわたって私たちを支え励ましてくれる。受けとめる器としての自分自身が問われている。「多くではなく深く」、私も言葉と出会っていきたい。

  • Mijas さん

    装丁も素敵で、何度も読みたいと思う本に出会った。自分の心の中にある言葉を探すために。情報が氾濫し、言葉があふれかえっているからこそ、本当のコトバが求められていると思う。「語り得ぬコトバを、書くことによって言葉にすることで、私たちは自分の心の中に眠っている宝珠を発見する」「言葉は、人間が遺すことのできるもっとも高貴な、美しいもの」。言葉を贈られ、救われることがあるだろう。言葉は「傷を癒す水となる」ことを若松さん自身が教えてくれる。元上司や親との関係が語られ、文学作品の言葉が添えられていた。心に沁みる文章。

  • 寛生 さん

    ≪書くいう営み≫は、≪不可能な出来事への、無謀ともいうべき挑戦≫であると若松はいう。≪書けない日々≫の中にあって、≪言葉にならない呻き≫と共に、その≪書けない現実に正面から向き合うこと≫の大切さは、静謐の中に己をおいたその≪場所≫から、≪言葉が自ずと語り始めること≫を待つことで、なぜか不可能的可能性が、書けない私のペンを照らし出してくるのか?それは、こちらの≪書くという態度≫に≪根本的な変化≫を迫ってくる叡智のようなものなのか?それは≪祈り≫を捧げる人間の生きていく厳しさであり、命を捧げることなのか?

  • 森の三時 さん

    文字になった言葉、口から音となった言葉だけがコトバではないという。自分の本当に言いたいこと、気持ち、感じていることは、えてして言葉にできない場合が多い。形にできないけれど確かに胸の内にある、そのコトバが、自分にとってとても大切な部分なのだという。自分を見つめ、素直に自分らしい文字に整理することを心掛ける。私は今この本の感想もうまく書けなくて格闘している。流麗な文章である必要はない。今の私に近い言葉を選択し私の言葉を持ちたいと思う。私は、筆者から、簡単に文字にできないことが自分らしさ、という言葉を贈られた。

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