Books

沈黙のちから

若松英輔

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750517131
ISBN 10 : 4750517135
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

悲しみ、祈り、うめき。目には見えないもの。語られなかったおもい、語りえなかったこと。かつてないほど言葉が軽んじられる時代に、批評家が問う「沈黙の秘義」。

目次 : 1 詩について(悲しみに出会う/ 詩は手紙である/ 悲しみから愛しみへ ほか)/ 2 言葉の終わるところで(モモと秘められた熱/ 誰にもいえない苦しみ/ 「時」を生き、「光」と交わる ほか)/ 3 信じるということ(裁きの神ではなく、愛の神/ うめきという無音の叫び/ 涙という糧 ほか)

【著者紹介】
若松英輔 : 1968年新潟県生まれ。批評家、随筆家、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」にて第十四回三田文学新人賞評論部門当選、2016年『叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦』(慶應義塾大学出版会)にて第二回西脇順三郎学術賞受賞、2018年『詩集 見えない涙』(亜紀書房)にて第三十三回詩歌文学館賞詩部門受賞、『小林秀雄 美しい花』(文藝春秋)にて第十六回角川財団学芸賞、2019年に第十六回蓮如賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • trazom

    最近の若松先生は、自らの創作を含め詩を扱う文章が多い。本書の第1章も「詩について」だが、詩(というより韻文全般)に全く適性のない私には、理解は十分ではない。後半の「信じるということ」がいい。「NHKこころの時代「それでも生きる コヘレトの言葉」(小友聡先生のユニークな一冊!)に投稿された文章の引用だが「ヨブの敬虔すら、神からの愛によってもたらされているように映る」と言える若松先生の信仰の強さが羨ましい。言葉への感性鋭い先生が、敢て「現代人は言葉を多用するあまり沈黙の働きを見失っている」と問う意味を考える。

  • KAZOO

    若松さんの本はいつも何かを与えてくれます。この本では大きく分けると、詩について、言葉の終わるところで、信じるということ、の3つの章に分かれてそれぞれ楽しい話が収められています。「詩について」では様々な詩人の詩について論じられていますが、私の好きな歌手の中島みゆきさんの詩について論じられていてびっくりしました。また「言葉の終わるところで」ではミヒャエル・エンデの「モモ」についても論いられていました。「信じるということ」では「聖書」の読み方が印象に残りました。

  • なおみ703♪

    マイブーム若松英輔。沈黙や余白を意識して大切にしようと思った。心耳で聴いて読んで味わいたいと思った。「場がなければ絵を描くことができないように、沈黙がなければ音楽を奏でることはできない。空間がなければ彫刻を置くことができず、香りが舞うこともない。色、音、香りなど私たちが感覚するものは全て、余白によって包み込まれている。宮沢賢治に「無声慟哭」という詩がある。天空を揺るがすほどの声になるはずの慟哭なのに、声にならないというのである。言葉にならない慟哭を、賢治は余白と沈黙というコトバによって歌いあげた。」

  • 今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

    出版社主催の若松さんのZOOM参加権と一緒に書籍を申し込んだのに、仕事で間に合わなかったという(号泣)。言葉以外のものとしてメラビアンの法則など引き合いに出すなど、それこそわかりやすい形に縛られている証拠であろう。言外のものがあるということ、それは現時点では言葉にできないもの、しかし真剣に伝えるためにはそれを言語化しなくてはいけない、という思いを伝えるためには沈黙を乗り越えて言葉を磨き上げることが必要であると腑に落とした。しかしフォントが美しい。これこそが文字以外、文字以上に訴えかけてくるものであろう。

  • ganesha

    「詩歌は生活と人生の告白であり、祈りである」という批評家による、言葉と沈黙についてのエッセイ。高崎市で出会った女性の年賀状のエピソードと手紙に書かれた行間を読むこと、「与えられた信仰に迷いを覚えたこともあったが、今では誰にとっても信仰は与えられたものなのではないかと感じるようになった」という一文が印象に残った。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items