腦病院へまゐります。

若合春侑著

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163185606
ISBN 10 : 4163185607
フォーマット
出版社
発行年月
1999年07月
日本
追加情報
:
171p;20

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読書メーターレビュー

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  • harass さん

    印象的な題名と表紙で覚えていて図書館にあることに偶然気がつく。表題作と他一本の二本立て。谷崎の悪魔主義信者の男に翻弄されるヒロイン。夫を持つ身でそんな男を嫌いつつ願う。「此の様な事は近い未来の妻には出来ない、貴女でなければ駄目なんだ。」旧字と旧仮名遣いの濃厚なSM愛のカタチだが、わざわざこのスタイルにした必然性が感じられない。谷崎作品を直接読めばいいのでは。もう一つの「カタカナ三十九字の遺書」のほうが断然よい。落ちは残念だが。千野帽子のエッセイで知った作家名と思い出した。同著者の「無花果日記」を読みたい。

  • ち〜 さん

    浮気だって許してくれてしまう優しい旦那さんがいるのに、ただひたすらアブノーマルな行為を求める「おまえさん」を愛し続ける女性。なんでこんな男を好きになるのかなぁ!正字正仮名(?)で書かれる文章でさらにアブノーマル感が倍増されてます。変態性愛なのに純愛、それを断つべく脳病院へ向かう決意を綴った手紙はなかなかおぞましかったです。「カタカタ三十九字の遺書」は良かったです。

  • ユウキ さん

    旧仮名使いでの手紙という形をとった物語。変態性行為願望があったとういうよりは、愛したがゆえに要求するすべての行為を受け入れ苦しみながらもこの二人だけの世界に喜びも感じてしまう。女性の母性にあまえて溺れている心地よさは男の俺には良くわかります。幼稚で薄っぺらい男に壊されていく女性がただただ意地らしくて切なく悲しくなります。最後自分から決別する正気さが残っているところに行為にはまっていったのではなく恋愛だったのだと思いました。カタカナ三十九字の遺書もとても良かったです。この本は手元に置いておきたいです。

  • tomo*tin さん

    旧仮名遣いで綴られる恋文は私が今まで読んだものの中で一番壮絶で情念に満ちていた。残酷で歪んだ二人の関係は恋愛というには究極すぎて、けれど巧い言葉が見つからない。読者を選ぶ物語だと思うけれど谷崎やO嬢あたりを好きな人には薦められる…かも。個人的には同時収録の「カタカナ三十九字の遺書」も素敵だった。己が他人の所有物であることは、ある種の女性にとっては極上の愛であり、恍惚の根源なのかもしれない。

  • redbaron さん

    温泉の風呂場であんこ菓子を食べてはいけませんw

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人物・団体紹介

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若合春侑著

1958年宮城県生まれ。東北学院大学経済学部卒業。1998年「脳病院へまゐります。」で第86回文学界新人賞を受賞、第119回芥川賞候補となる。同年「カタナカ三十九字の遺書」で第120回、翌年「掌の小石」で第121回芥川賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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