教育格差の社会学 有斐閣アルマ

耳塚寛明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784641220133
ISBN 10 : 4641220131
フォーマット
出版社
発行年月
2014年01月
日本
追加情報
:
248p;19

内容詳細

「教育格差」から、教育の背後にある日本社会の実像とゆくえがみえてくる。教育社会学の中心的なテーマである「教育の不平等」を切り口に、教育と社会のあり方を実践的に考える入門書。

目次 : 第1章 学力格差の社会学/ 第2章 カリキュラムと学力/ 第3章 教育機会の均等/ 第4章 学校から職業への移行―1990年代後半以降の日本社会における変容/ 第5章 社会化と逸脱/ 第6章 ジェンダーと教育/ 第7章 国際教育開発の社会学/ 教育格差と福祉―子どもに対する支援制度の地域間格差をどう考えるか

【著者紹介】
耳塚寛明 : お茶の水女子大学理事・副学長(大学院人間文化創成科学研究科教授)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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教育格差」についての良質な教科書です。 ...

投稿日:2021/06/22 (火)

教育格差」についての良質な教科書です。 良質といったのは本書がいわゆるお仕着せの教科書ではなく、 みずから考え、示唆深い知識体系を創出してゆくためのツールだからであり、 本書を通読するのみならず、関連書籍にも当たるならば、 教育社会学の専門分野としての卒論が書ける程度にはなるでしょう。

一ユーザー さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 壱萬参仟縁 さん

    格差拡大の懸念(46頁〜)。余裕を失った教師たちは、子どもたちの家庭的な背景を理解し、多様なニーズを満たすきめ細やかな支援を行うことは難しい(47頁)。社会的排除:大卒もだが、低学歴層に生じている(97頁)。社会化:生涯にわたるもの。成員の再生産、文化継承・伝承の機能・意味(109頁)。ピンクカラー:女性向きの職業(146頁〜)。ジェンダーバイアスがかかり、あまりよくないと私は思う。レインボーカラー:セクシュアリティが多様なこと。二項対立を超えた議論(157頁)。

  • C-biscuit さん

    古本購入。タイトルの通り教育格差について、複数の有識者が書いた本であり、ある種論文のような構成である。専門的な内容もあり、著者によってわかりやすさに差がある。最も読み手側の問題であるのだが、割とハードルが高い。子供の貧困などニュースになることも多い昨今、教育格差というものを身近に感じるようになった。大学全入時代と言われるようななか、3割程度は高卒以下で就職をする。そして5割以上は非正規とのこと。大学に行くことが目的化している現在において、大卒も決して安泰ではない。今後はこのコロナ渦も影響するのだろう。

  • isao_key さん

    教育格差について8章に分け、専門家がそれぞれの章を担当して書いている。各章の最後に参考文献が紹介されていて役立つ。格差解消のためには、「社会的相続にとって、とくに幼少期における家庭の文化資本の格差が決定的に重要である」という。以前読んだ本にも子どもの頃からの読書環境の必要性が述べられていた。社会の変化の中で、いまでは大人だけでなく子どもも対人関係において、場や相手に応じて臨機応変に対応せざるをえない。対人関係スキルの向上が要求される。この要求に答えることのできない若者による「ひきこもり」を出現させている。

  • りょうみや さん

    いわゆる家庭環境、親の収入に起因する学力格差の問題だけではなく、カリキュラム、男女格差、就職との関連、途上国の問題など教育社会学全般を扱っている内容。個人的に一番読みたかったのは1章の日本の学力格差だが、特に新しいことは得られず。この分野の収入、学力、家庭環境はプライバシーに深く関わる項目のためデータ集めは困難で研究は進みにくいとのこと。

  • ジュリアンヌ さん

    教育社会学の復習にもなりました。

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人物・団体紹介

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耳塚寛明

東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。東京大学助手、国立教育研究所研究員を経てお茶の水女子大学教授、元同大学理事・副学長、現同大学名誉教授

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