しょうがの味は熱い 文春文庫

綿矢りさ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167903602
ISBN 10 : 4167903601
フォーマット
出版社
発行年月
2015年05月
日本
追加情報
:
176p;16

内容詳細

結婚という言葉を使わずに、言いたいことを言うのは難しい。「私たちこれからどうするの」―いつも疲弊している絃と同棲して一年近くになる奈世。並んで横たわる二人の思考は、どんどんかけ離れてゆく。煮え切らない男と煮詰まった女。トホホと笑いながら何かが吹っ切れる、すべての迷える男女に贈る一冊。

【著者紹介】
綿矢りさ : 1984年京都府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。2001年『インストール』で第38回文藝賞を受賞しデビュー。2004年『蹴りたい背中』で第130回芥川賞を受賞。2012年『かわいそうだね?』で第6回大江健三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 黒瀬 木綿希(ゆうき) さん

    同棲三年。結婚の話はまだ。慎重派で几帳面、完璧主義者然としていざという時に踏み切れない男・絃に親近感と同族嫌悪的な共感を…。結婚した瞬間に今までの苦労が全て報われて上手くいくはずがない、だからもっと慎重にという言い分も分かりますし、距離が近過ぎることで気疲れするくらいならいっそ一人になりたい気持ちも理解できる。絃もそうだが奈世もどこか子どもっぽく、されどモノローグの語彙力や的確な例えはまさしく純文学で、そのギャップが秘めたる考えといざお互いを前にした際にうまく伝えられない気持ちを如実に表現しているようだ。

  • mmts(マミタス) さん

    同棲カップルあるあるネタだと思いました。一般的には、きっと女性のほうが結婚願望は強めかもしれません。そして、同棲していると結婚に消極的で煮詰まらない男性は多いと思いました。自分自身、同棲をきっかけに恋愛そのものが失敗に終わりました。プロポーズされたけれど、しかしながらハッピーエンドでもバッドエンドでもないラストは気に入りました。個人的には心理描写の比喩的な表現に惹かれました。切ないラブストーリーだけど、やっぱり心暖まるラブストーリーだと思いました。女性にはオススメだと思ってしまいました。

  • ゴンゾウ@新潮部 さん

    綿矢りささんの静謐感のある文章がとても素敵でした。ふたりの男女の同棲から結婚までの数か月間の心の葛藤を描いた短編連作集。内容としては同棲から数年間たって結婚を望む女性と仕事に翻弄されて結婚に踏み切れない男性の話であるが、ふたりの言い分がいちいちうなずける。単なる痴話げんかを読ませるのは綿矢さんの力量だと思った。

  • エドワード さん

    例外を除き、人は一度しか結婚しないし、親類や友人の結婚式には出ても深く心のうちまではわからない。<結婚>とは、自分の例しかわからない。神経質な絃クンとだらしない奈世チャン。同棲して三年、すでに心がすれ違い…。でも、いっしょにいるだけで幸せなんでしょ?全てわかっている。何をためらうの?21世紀の若者らしい、安定してから入籍したい絃クンの気持ちはわかるけど、結婚は<勢い>ですよ。結婚してからもがいてもいいじゃない。二人で嵐の海を航海しなよ。私が奈世チャンの親父サンならそう言うな。とっても切ないお話だわ。

  • hit4papa さん

    愛情はあるが相性の悪い同棲カップル。結婚したい女と結婚に後ろ向きな男のウダウダすったもんだが描かれた連作二編です。愛情?それともただの情?将来のダメさを予感しながらも、決定的に別離を選択できない二人。本作品の主人公は、結婚に対して何を求めているかも判然としなくなっています。些細な事にイラっとしながら目をつぶって日々を過ごすのは、生活をともにする男女によくある風景ですが、そのやんわりと鬱屈した感情が上手く表現されています。絶対幸せになれそうもない二人ですわね。本作品には著者独特のステキな表現は少なめかな。

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人物・団体紹介

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綿矢りさ

1984年、京都府生まれ。2001年『インストール』で文藝賞を受賞しデビュー。04年『蹴りたい背中』で芥川龍之介賞受賞。12年『かわいそうだね?』で大江健三郎賞、同年に京都市芸術新人賞、20年『生のみ生のままで』で島清恋愛文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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