介護するからだ シリーズケアをひらく

細馬宏通

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784260028028
ISBN 10 : 4260028022
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
279p;21

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読書メーターレビュー

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  • どんぐり さん

    <シリーズ ケアをひらく>の一冊。認知症グループホームで介護する者とされる者がお互いのからだをどのように使っているのか、相互行為としての「介護するからだ」について参与観察したことが書かれている。この本で最も面白いのが、真似で関係が動き出す、視界の介護、並んでだったらできる、声と動作はシンクロする、裏切りの動きに乗せられて、得意技で時間を動かす、よいしょの謎、差異の感覚が声をつくるで構成された「動きをつくる」の章だ。高齢者が動くにはきっかけづくりや手続きというものがあり、それをうまく引き出していく振る舞いが

  • がらくたどん さん

    今朝の新聞で厚労省肝いりの「科学的介護情報システム」に対してケア技術の標準化とエビデンス重視が「見たいもの」しか見ないことに繋がる懸念を示す記事を読んで。看護が科学になれたように私は介護も名実ともに科学として認識されて欲しい。本書は「プロの神業」の中にある深遠な行動スキルを緻密な行動分析を通して「見える」化する試み。うまくいった介護行動の多くが介護者が被介護者の協力を引き出せているのが興味深い。「見えやすいもの・見たいもの」の蓄積から生の行動の中に「見えるもの」への探求が介護を科学にしていくのだと思う。

  • zirou1984 さん

    言葉とからだは結び付く。介護者が「ごく、ごく」という声を合わせることで飲み口のリズムを作り出し、ジェスチャーは高齢者の記憶を呼び起こす。オノマトペは動作を産みだすし、話を聞いているということを体で表現する力に長けている人はその場の雰囲気を活性化する。介護の現場における動作の機微を観察していくことで見えてくる、コミュニケーションの相互作用。高齢者を行動のパートナーと考えるその視点は驚くような発見が多く、介護を能動と受動の関係性から解き放ってくれる。

  • 遊々亭おさる さん

    マニュアルがあっても時には役に立たない介護の現場、認知症高齢者の生活の場であるグループホームで介護する者とされる者の関係性をフィールドワークしてきた大学教授による観察日記といった風情で構成される介護のコミュニケーション論。言葉だけでは解決出来ない介護の難問を相手が発するボディメッセージを読み取りながら柔軟な発想と行動で対応しましょうというまとめで大丈夫か?何気ない行動のひとつひとつに意味があり、認知症高齢者の奇妙に思える行動にも某かの理由が存在する。介護の仕事の根幹は観察すること。あと三橋美智也は有能だ。

  • かやは さん

    ​介護も、コミュニケーションの一種であり、ふれあうことの一形態である。年を取るにつれて、身体や頭が大抵の人が想像するようには動かなくなっていく。そうなったときに、常識という平均で人を見るのでは無く、その人が生きている世界線、大切にしている条件、習慣を見つけることが、スムーズなコミュニケーションのためには重要になる。「暗黙の了解が崩れたときには、新しい決まり事を作ってあげる。」あなたと私の間に必要なものは、世間が決める常識だけではない。普遍的な基準のみで考えるのではなく、個人を見つめることの大切さを思った。

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