柔らかヒューマノイド ロボットが知能の謎を解き明かす DOJIN選書

細田耕

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784759816709
ISBN 10 : 4759816704
フォーマット
出版社
発行年月
2016年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
細田耕 ,  
追加情報
:
209p;19

内容詳細

人間そっくりなロボット、ヒューマノイド。なぜロボットを人間に似せるのか。人間そっくりなロボットの研究から、どんなことがわかるのか。本書では、ドア開け、二足歩行、跳躍などを題材として、ヒューマノイドに何ができるのかを紹介し、身体の柔らかさと知能の関係を考察する。仮説を立てては実験を繰り返し、困難な課題にチャレンジするロボット研究。その醍醐味を、臨場感たっぷりに伝える。

目次 : 第1章 ヒューマノイドとは何か―人間に似せる理由/ 第2章 ヒューマノイドの柔らかな手―手の構造をまねる/ 第3章 ロボットのドア開けはなぜ難しいか―腕の構造が生み出す知能/ 第4章 歩きだす柔らかいヒューマノイド―受動的二足歩行/ 第5章 ヒューマノイドの歩行を人間に近づける―少しずつ複雑さを増す/ 第6章 跳躍するヒューマノイド―柔らかさの構造と構成論的研究/ 第7章 柔らかヒューマノイドは環境の変化に対応できるか/ おわりに―動き続けるロボットをつくるために

【著者紹介】
細田耕 : 1965年、大阪府生まれ。93年、京都大学大学院工学研究科博士課程修了。大阪大学工学部助手、同大学工学研究科助教授、同大学情報科学研究科教授などを経て、大阪大学大学院基礎工学研究科教授。博士(工学)。専門は、ロボティクス。おもな研究内容は、生物を規範としたロボットによる適応的な運動知能に関する構成論的研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Jun Sasaki さん

    元ロボット研究者として、Twitterで先生のお名前を偶然発見し拝読。減速機の存在は単にトルクを増すだけでなく、摩擦によって外界と内界を切り離す役目を持つ、というくだりは、当たり前のように使っていたけど新たな知見。分割して構造把握、二次元で解明してから三次元へ拡張というアプローチも同じ。生物は長い淘汰の果てに得た、二足歩行と知的活動に適した機構の完成形。それを最適解で動かす脳の機能も高等。それが赤ちゃんであっても。

  • kiki さん

    人間の精密な行動を表現するには柔らかさが重要。しかし、この柔らかさが現代の技術を持ってしても再現が難しく、単に立たせることすら困難。その難しさは制御にある。歩くという行為には単に下半身だけでなく、上半身の動きも制御がいる。跳躍を安定させるためにあえて反応の悪いモーターを使うことで、力の逃がし方を加減できる。複雑な環境では未知な動き(ノイズ)を推定する。ノイズをカルマンフィルターとよばれる状態推定法を使い、未知成分を確率でモデル化している。

  • Humbaba さん

    人間のことを知るために、人間ではなくてロボットを研究する。一見すると遠回りをしているように感じるかもしれないが、ロボットだからこそルールを明確に定めることができるし、それを少しずつ変えていくことで何が影響をしているのかを調査もできる。それだけで全てが明確になるわけではないが、考えるための指針は立てやすくなる。

  • gachin さん

    文面からパワフル系研究者の印象を受ける。/「咄嗟の判断が必要になる場面でのロボット操作では、ヒトにとって直感的な操作性であることが重要」という文を読んで、「(機能性が同等なら)祖先的な制御系にとって動かしやすい身体的形質の方が獲得され易いだろうな」と思った。これも一種の内部淘汰か。/ p.157外側広筋が二関節筋になってる哺乳類は寡聞にして知らない。太い大腿二関節筋ということなので半腱様筋との取り違えか?/ 刊行時は人類学などの生物系とのコラボ開始期のようだ。解剖学的知見が取り込まれた続報を是非読みたい。

  • Ryo Sogawa さん

    ヒトの持つ運動機能はどのように実現されているかをヒューマノイドロボットの設計と試作を通じて解き明かそうとする研究の自己紹介。

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