明治宮殿のさんざめき 文春文庫

米窪明美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167838782
ISBN 10 : 4167838788
フォーマット
出版社
発行年月
2013年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
231p;16

内容詳細

「みやび」と「モダン」が無理なく同居する明治宮殿。NHKドラマ「坂の上の雲」の宮廷シーンの時代考証を担当した著者が、明治宮殿の十二ヶ月を絢爛豪華な「宮廷絵巻」として軽やかな筆致で再現。ツイッター感覚で和歌を詠む天皇陛下、姉さん女房の皇后、女官、侍従職出仕まで、息遣いを伝えてくれる。

目次 : 第1章 初音/ 第2章 花宴/ 第3章 蛍/ 第4章 紅葉賀/ 第5章 澪標/ 終章 雲隠

【著者紹介】
米窪明美 : 1964年、東京都生まれ。学習院大学文学部国文学科卒業。学習院女子中・高等科の非常勤講師として作法を教える一方、近代宮廷のシステムを具体的な儀式の作法から探り、解明する研究を続けている。NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」において宮廷関係の歴史考証に携わった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 六点 さん

    明治時代に於ける宮廷の「奥」の生活を一年にわたって記した生活誌である。章題は『初音』『花宴』そして明治大帝崩御のその瞬間を再現した『雲隠』と実に風雅である。儀式ずくめである宮廷生活に彩りを添えようとする為に、多様な遊びを用意する明治帝は「偉い人はエラいなあ」と言う、何度使ったか解らないくらいの、俚諺を以て評したくなる。忘年会のメインイヴェントが「花魁道中」と言うのは洒落が効いているというか「至聖が一周して至賤となる」と、言いたくなる。なお、文庫で読んでいたが、書籍流の中からハードカバーが発見された。

  • 真理そら さん

    明治天皇の日常を垣間見ることができる。空き箱や封筒の裏を大切の使う姿は平安時代からの伝統のようなものを感じた。自分が動くと周囲が忙しくなるからと「ひきこもり」状態になるとか姉さん女房の皇后に頭が上がらないとか平安時代から続く帝の不自由さとおおらかさが伝わる。紹介されるエピソードの端々から明治天皇は京がお好きだったんだろうなあと思いつつ読了。

  • りらこ さん

    坂の上の雲を追った明治の空気は天皇が住む宮殿も包み込んでいたのが随所に。江戸時代と隣り合わせの明治、明治帝はなによりも形を踏襲していくことに意義を見出していたところと、自分の思う通りにイベントを指図することも。大らかで窮屈な宮殿での生活の様子が月毎に行事とともに描かれていて、読み応えあり。山川美千子さんの『女官』も読みたい。

  • Sakura さん

    雅な明治の宮殿の様子を1年を追いながら描かれている。天皇、皇后、女官、侍従達が身近に感じられるよう。明治天皇と言えばあの厳めしい写真のイメージしかなかったが、意外とユーモアのある方だったらしいことがわかる。和歌が趣味だったという天皇は、詠まれたものを三越のワイシャツの空箱に入れられてたり、いらなくなった書類の袋をご自分で切り開き、その裏紙を再利用されて和歌を書きつけていたとか、意外と庶民的。「さまざまの ふみのつどひて けふもまた 机のうへの せばくなりぬる」。和歌ってこんなのでいいんですね(笑)。

  • とり さん

    すごく読みやすくて、私も女官の一人になって、明治宮殿の一年を過ごしているような気分に。漫画『パレス・メイヂ』を読んでいたので、あのシーンはこれか!と思う部分も多く、楽しさが倍。また文字だけなのにとても美しい光景が目に浮かぶようでした。明治帝や皇后美子さまを中心として、宮殿では人々がみな、四季や行事を大事にし、今までの伝統的な「形」を大切にして日々を過ごしていたのだと知り、そうした考え方が素敵だと思いました。一年が過ぎ、すっかり帝と皇后さまのお人柄を好いていたので、最後の章では涙ぐんでしまいました。

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