巨船ベラス・レトラス 文春文庫

筒井康隆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167181178
ISBN 10 : 4167181177
フォーマット
出版社
発行年月
2013年11月
日本
追加情報
:
250p;16

内容詳細

パソコンソフト会社を興して成功した狭山銀次が創刊した、前衛的な文芸誌「ベラス・レトラス」。破格の原稿料に釣られ、常連執筆者となった作家たち。そうした作家たちの成功を妬む同人誌作家が爆弾テロを仕掛けたことから事態は急展開。虚実の境界を自在に行き来する、『大いなる助走』に連なる快作。

【著者紹介】
筒井康隆 : 1934年9月24日大阪府生まれ。57年同志社大学文学部卒業。60年SF同人誌「NULL」を発行、処女作「お助け」が江戸川乱歩に認められデビュー。81年「虚人たち」で泉鏡花文学賞、87年「夢の木坂分岐点」で谷崎潤一郎賞、2000年「わたしのグランパ」で読売文学賞などを受賞。93年教科書に採用された作品が抗議を受けたことをきっかけに断筆宣言、96年から執筆再開。また97年には俳優として本格デビュー。テレビ、映画、舞台などで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希 さん

    『大いなる助走』に連なる作品なんですね。文壇について書いたメタ・フィクションです。前衛的文芸誌『ベラス・レトラス』の執筆陣の成功を妬む作家たちが爆弾テロを仕掛けるというのにかなりのスケールを感じました。虚実の世界を自由に行き来しながら、最後には著者自身まで登場するのが面白かったです。文学論をいかに読ませるかを考えながらメタにメタを重ねていってるようでした。著者自身から著作権暴露まで出てしまうのには驚きですが。徐々に混沌としていく世界があり、それがネットの世界で繰り広げられているのかなと思いました。

  • TATA さん

    まあ、とても筒井さんらしい作品とでも言おうか、好き嫌いが分かれる作品じゃないかな。文壇ネタでずーっと引っ張れるのはおそらく筒井さんだけだし、老境に入りてもなお実験的な作品を出すことは素直に驚き。まあそれもこれも筒井さんなのだなと。

  • たー さん

    筒井康隆一流のメタフィクションで、文壇の現実を風刺。この読書メーターも彼に言わせると文壇衰退の一翼を担っていることになるのだろうか?

  • ヘビメタおやじ さん

    文学の現状が伝わってきます、それも面白く。メタフィクション、楽しいです。作品内の作品「山びらき」と「アルカイダの日々」、ぜひ続きが読みたいです。

  • シルク さん

    ハチャメチャで理解不能な部分も多かったが、筒井氏ならでは書ける小説。この作品が刊行されたのが2007年ということなので、それから10年たった今、文学巨船ベラス・レトラスの状況は沈没寸前といったところだろうか。著作権侵害のその後がどうなったのかぜひ知りたい。

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人物・団体紹介

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筒井康隆

1934(昭和9)年、大阪市生れ。同志社大学卒。’60年、弟3人とSF同人誌“NULL”を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が“宝石”に転載される。’65年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。’81年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、’87年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、’89(平成元)

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