殺牛・殺馬の民俗学 いけにえと被差別

筒井功

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309226422
ISBN 10 : 4309226426
フォーマット
出版社
発行年月
2015年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
筒井功 ,  
追加情報
:
258p;20

内容詳細

なぜ雨乞いで牛馬の首をつけたのか?農耕民族にとって雨乞いは死活問題であった。その最終手段として、供犠の折に牛馬の首が斬られ、滝壼に落とされた。その役目を多く被差別民が担った。各地にその風習の跡と意味を探る

目次 : 淵に棲む牛/ そこは雨乞いの祭場であった/ 牛淵と馬淵/ 雨乞い儀礼の種類/ 殺牛・殺馬祭りの風景/ 牛馬を「落とす」「転ばす」/ 雨乞い地名を歩く/ 雨乞い師の家筋/ 殺牛・殺馬祭りと被差別民/ 古代から中世にかけての雨乞い/ 諸外国の殺牛・殺馬儀礼

【著者紹介】
筒井功 : 1944年、高知市生まれ。民俗研究者。元・共同通信社記者。正史に登場しない非定住民の生態や民俗の調査・取材を続けている。第20回旅の文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ∃.狂茶党 さん

    雨乞いの儀式の古層を掘り返す。 農業の命である水。今だってそうなのだが、天候に大きく左右される。 日照りが続いた時にできることといえば神頼みである。 いくつかある雨乞いの儀式の中で、とりわけ重たいのが、牛や馬、犬などを捧げた儀式。 本書は、地名や、聞き取りなどを手掛かりに、全国的(北海道・沖縄・奄美を除く)に行われていたらしい、儀礼に迫っていく。

  • らむだ さん

    雨乞い儀礼…なかでも殺牛・殺馬を伴うものに焦点をあて、各地の地名や言い伝えなどに残るその痕跡を辿り、宗教者・被差別民との繋がりをも示した一冊。 やや牽強付会の部分もあるが、そこは最後までこじつけずに可能性を示唆するに留めている。 わかりやすく、興味深い内容だった。

  • Junko Yamamoto さん

    シャーマン、成功すれば崇められ失敗すれば殺される。どこから日本に来た習慣なんだろう。縄文時代にはなかったはず。。。

  • みなみ さん

    農村において重要な労働力であり家族のような存在でもあっただろう牛や馬、人間に比べてとても大きな牛や馬、その血で聖なる場所を穢して神を怒らせ、穢れを洗い清めるために雨を降らせる儀式……それは本当に切羽詰った状況で行われる大変な儀式だったのだろうと思った。ほんの百数十年まで各地で行われていたというのが興味深い。被差別民(エタ)が呪術的な力を持っていたとされ、儀式を取り仕切っていたということも初めて知った。面白い本だったが途中で飽きて最後の1/4ほどはギブアップ。

  • towerofthesun さん

    牛鬼、牛淵(馬淵)、牛落(馬落)千束(洗足)…。地名と伝承から読み解く雨乞い祭事の痕跡(若干牽強付会な部分もあるが)。神に供物を捧げる行為は洋の東西を問わないだろうが、あえて汚して神を怒らせることで雨を降らせるなんてのは、穢れ信仰のある日本ならではだと思った。

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