その峰の彼方

笹本稜平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163900025
ISBN 10 : 4163900020
フォーマット
出版社
発行年月
2014年01月
日本
追加情報
:
492p;20

内容詳細

孤高のクライマー・津田悟は厳寒のマッキンリーに単身挑み、消息を絶った。捜索隊に加わった親友・吉沢は、愛する家族を残しての無謀な挑戦を知り、悟のある言葉を思い出していた。「あっちの世界に引きずり込まれそうになる」―やがて捜索隊は、悟の生の痕跡に接し、驚愕する。悟は生還できるのか?そしてその生命の、魂の行方は?

【著者紹介】
笹本稜平 : 1951年、千葉県生まれ。立教大学社会学部社会学科を卒業後、出版社勤務、フリーライターを経て、2001年『時の渚』で第十八回サントリーミステリー大賞と読者賞を同時受賞。2004年『太平洋の薔薇』で第六回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 雪風のねこ@(=´ω`=) さん

    予想外に長く感じられる物語であった。殆どが津田の救出であったし、津田が冬季単独登頂に挑んだ理由も中々明らかにされないからだ。それでも難渋苦渋する救出は手に汗握るし、情景の描写も多く朧気ながらもどんな様子であるのか思い浮かべる事が出来る(ガイド達が饒舌過ぎるような気もするけれど)意識不明の津田に合わせて、これまで不明瞭だった登頂の様子を描く構成は素晴らしいと思った。人々はより生き延びる為に自然を隔離し社会を創った。しかし同時に生きる意義を失ったのあった。(続く

  • koba さん

    ★★☆☆☆

  • ガクガク さん

    「人生の意味」をより困難な登山に求め続ける孤高のクライマー津田悟が、「最後の挑戦」として厳冬期の単独登攀に挑んだ北米最高峰マッキンリーで消息を絶った。荒れ狂う吹雪と雪崩を突いて捜索に向かうガイド仲間、日本から駆けつける大学時代の親友吉沢とOB高井、生還を信じる身重の妻祥子と精神的師のインディアン・ワイズマン。絶望と希望の状況が刻々と交錯する中、果たして彼は救われるのか? 自分がなぜ生きるのかその答えを「その峰の彼方」に求める男の魂の山岳彷徨小説。登山描写は最高に素晴らしいが、登場人物がいささか饒舌過ぎ。 

  • キムチ さん

    「還らざる」に感動し、笹本氏を追い始めた。「春を」は期待に添って楽しめた。で、これはう〜んだった。確かに山を愛する、取りつかれる人種は多いし、それだけの感動を与えてくれる。かくなる私も仕事上のスランプをかなり救ってくれた。そんなゴミみたいな山愛好者だからかもしれないが、このボリュームを持ってして感動はなかった。感動の大安売りは好きでないが、筆者は何かしらを与えんとして執筆したのだと思いたくて、延々と読み続けた。夢枕氏の「神々の」も凄いボリューム・・でも一枚一枚丹念にページをめくる感情は途切れなかった。

  • それいゆ さん

    植村直己さんがマッキンリー登頂後、下山途中で遭難したときの状況を描いたのがこの小説なんだなあ!という思いで読みました。結末をあそこまで引っぱらなくてもという気もしますが、消息を絶った津田の魂の叫びを表現したかったのだということで納得しました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

笹本稜平

1951年千葉県生まれ。立教大学社会学部卒業。出版社勤務後、フリーライターとして活躍。2001年『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞を同時受賞。04年『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。冒険・謀略小説や警察小説、山岳小説など幅広い分野で数多くの作品を発表している。21年、逝去(

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品