談志 名跡問答

立川談志

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784594065898
ISBN 10 : 4594065899
フォーマット
出版社
発行年月
2012年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
429p 19cm(B6)

内容詳細

立川談志、遺作第1弾。
En-taxi連載の、昭和の名人たちを、天才家元が語った最後の落語論。
2部に構成される内容は、前半に名人を語った落語論、後半に盟友石原慎太郎との対談などを収録。
落語家論でありながら、家元の最晩年期のドキュメンタリーにも読める貴重な一冊。

【著者紹介】
立川談志 : 1936年東京市小石川区生まれ。本名、松岡克由。52年、五代目柳家小さんに入門。前座名「小よし」。54年、二ツ目昇進。「小ゑん」に改名。63年、真打昇進。五代目立川談志を襲名。68年、テレビ『笑点』の初代司会を務める。71年、参議院議員選挙で当選。83年、落語協会脱会。落語立川流設立、家元となる。寄席・落語会、テレビ・ラジオ等での活躍の一方で、『現代落語論』第70冊以上の著作をもつ。2011年11月21日死去。戒名は自らつけた「立川雲黒斎家元勝手居士」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ぐうぐう さん

    昭和の名人を談志が語り尽くす『談志 名跡問答』。聞き手である福田和也の乗せ方のうまさもあるのだが、とにもかくにも、談志の軽妙で憎憎しく、それでいて愛嬌たっぷりの語り口がたまらない。まるで昨日のことのように詳細に語る談志の記憶力にも驚かされるが、何より自身の落語論を絡めながらも、名人達を生きた噺家として後世に残していこうとする強い意志を感じさせる。芸そのものの継承も重要だが、名人そのものの存在を語り継いでいくことの大切さを、本書は教えてくれる。にしても、家元のこの語りが、もう聴けないのが、本当に残念だ。

  • みむら しんじ さん

    本編は家元が福田和也氏と歴史的な落語家の名人の評論やエピソードを余すところなく語る落語論。その知識の深さと記憶力には舌を巻く。もう大正・昭和の落語名人を語る人は家元以上の人はでまい。また、朋友・石原慎太郎との座談では晩年に家元が鬱病になっていることが分かる。石原慎太郎はしっかりせい、と励ますが本人は至って乗ってこない。おいおい、と石原慎太郎はサジを投げる。また、家元の死後、弔辞を読んだ家元が家元への別れの言葉を書いている。落語という才能がなければただの破滅型人間で敷かなかったという家元への大変に興味深い章

  • 壱萬弐仟縁 さん

    あの面白い談慶師匠の師匠。石原慎太郎氏との対談も入っている。談志師匠は、「飢えや戦争があれば、嫌いな奴とだって協力しないと生きていけない」(327ページ)とある。3.11ではまさに、被災地での避難所生活はそういう事態である。なかなかそういう境遇にならないと、一時休戦にはなれないのが人間。昨日の加藤諦三先生の本の最後の方にあったが、加害者のくせに被害者のふりをしている人は、逆にああなりたくないという反面教師だと思った。ここでも、評者が嫌いな人が出てくるが、言い分だけは聴いて、やっぱりだめか、と思えばいいか。

  • 菅家 さん

    生前の談志が「文楽」「圓生」「志ん生」などの名跡について語った一冊。その内容はどことなく生々しく、“昭和の名人”として奉られている落語家たちに肉付けをするかのような面白味がある。石原慎太郎との対談や、生前のコラムなども掲載されており、実に濃いい内容になっている。中でも、石原慎太郎による立川談志の追悼文は一読の価値あり。感傷的でもなければ、突き放し過ぎてもいない、なんとも不思議な味わいある文章だ。「さらば談志、私の不思議な友よ」…。

  • へいちゃん さん

    名跡については全部は読めなかった。ハイブロウすぎて、、談志という人は「俺はもっとやれるはず」という思いにとらわれ過ぎた、天才ゆえの孤独を生きた人だ。いっそ落語評論家になっていれば本人ももっと幸せだったろうに、と思う。そんな談志をからかいながら優しく見守る石原慎太郎の思いやりが温かい。

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