立原道造・堀辰雄翻訳集 林檎みのる頃・窓 岩波文庫

立原道造

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003112120
ISBN 10 : 4003112121
フォーマット
出版社
発行年月
2008年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
堀辰雄 ,  
追加情報
:
15cm,285p

内容詳細

堀辰雄(一九〇四‐一九五三)と立原道造(一九一四‐一九三九)―二人のゆかりの深い作家・詩人の翻訳を集めたアンソロジー。リルケ、シュトルム、アポリネエル等、いずれも彼ららしい文体で訳され、実作者ならではのものとなっている。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    詩人の立原道造によるドイツ文学者の作品、作家の堀辰雄によるフランス文学作品の翻訳集です。前者による翻訳はシュトルムとリルケのものですが、シュトルムの作品は岩波文庫で読んだことがありました。シュトルムの翻訳は若干生硬さがありますが、リルケの詩はやはり同じ詩人であるせいか印象に残りました。堀辰雄は逆の印象を持ちました。堀口大學の訳詩の方がやはりいいと感じます。

  • HANA さん

    詩人と小説家による翻訳。おそらく本書の意義はこの二人がどういう文体を使って外国語から日本語に直しているのかであろうが、翻訳されているもの自体もリルケやシュトルム等の名品が多いので作品自体も十分楽しめる。ただ立原道造、詩の方は彼自身の詩が本来持つ優しさみたいなものがこの翻訳でも前面に出ていていいのだが、散文作品の方が固くて熟れてなさすぎ。時代を勘定に入れても、正直読むのが辛かった。逆に堀辰雄は散文はストンと入ってきたのに、詩はそれとは逆。とにかく著名な二人のネームバリューで読むという一冊だった。

  • shinano さん

    立原道造という名は知ってはいたが初めて翻訳であるけれども作品を読んだ。夭逝する詩人である。詩は不得手であるわたしですが、本書にある彼の訳詞にはやや物足らないものを感じた。なるほど、若年時の作品だった。その立原に感銘し助力していた、詩人の顔を持つ作家堀辰雄の詩と短編小説の翻訳作品には流石という感があった。コクトー「聖歌」訳詩がいい。本書で良味できたのはアポリネールの短編群の訳である。堀の妙味が覗き見できる。末尾の解説「青春の翻訳」で紹介されている堀と小林秀雄・中原中也との関係が興味深かった。

  • ダイキ さん

    立原道造が訳したシュトルムの『マルテと時計』が特に良かった。両親と兄弟が先立ち、姉妹も皆嫁いでいってしまった家に父の形見である思い出の時計と語り合いながら、たったひとりで暮らすマルテ。クリスマスの朝に、「頬杖をつきながら机に腰かけてゐ」る。たったひとりで。そのかなしさ、その美しさ……!「この紙面がかの女の部屋に届くことが出来たなら、マルテが私のことを思ひ出して、部屋のなかに私の思ひ出を呼び入れてくれるやうに!古時計がきつとそれを手助けするであらう。古時計はほんたうにいろいろなことをよく知つてゐるのである」

  • スエ さん

    立原道造の翻訳は、21〜22歳という若さで書かれただけあってどこか背伸びしたような、たどたどしい印象もあって微笑ましい。一方の堀辰雄は、小説も詩もさすがの上手さ。対照的でなかなか面白かったです。

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人物・団体紹介

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立原道造

1914年、東京生まれ。東京帝国大学建築科卒。在学中に辰野金吾賞(銅賞)を3回受賞するなど建築家として将来を嘱望された。37年に卒業し、建築士として建築事務所で働きながら詩作に打ち込む。詩作は13歳ごろからはじめ、大学では同人雑誌を創刊、小説や自由律短歌を発表。堀辰雄、室生犀星に師事し、音楽的に構成

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