晴天の迷いクジラ 新潮文庫

窪美澄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101391427
ISBN 10 : 4101391424
フォーマット
出版社
発行年月
2014年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
窪美澄 ,  
追加情報
:
430p;16

内容詳細

第3回 山田風太郎賞

デザイン会社に勤める由人は、失恋と激務でうつを発症した。社長の野乃花は、潰れゆく会社とともに人生を終わらせる決意をした。死を選ぶ前にと、湾に迷い込んだクジラを見に南の半島へ向かった二人は、道中、女子高生の正子を拾う。母との関係で心を壊した彼女もまた、生きることを止めようとしていた――。苛烈な生と、その果ての希望を鮮やかに描き出す長編。山田風太郎賞受賞作。

【著者紹介】
窪美澄 : 1965(昭和40)年、東京生まれ。カリタス女子中学高等学校卒業。短大を中退後、さまざまなアルバイトを経て、広告制作会社に勤務。出産後、フリーの編集ライターに。2009(平成21)年「ミクマリ」で女による女のためのR‐18文学賞大賞を受賞。受賞作を所収した『ふがいない僕は空を見た』が、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10第1位、2011年本屋大賞第2位に選ばれる。また’11年、同書で山本周五郎賞を受賞。’12年、第二作『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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タイトルが秀逸です。 人生に失望したヘタ...

投稿日:2021/04/14 (水)

タイトルが秀逸です。 人生に失望したヘタレ人の再生物語です。 登場人物の半生がじっくりと描写されます。 最後は決して問題が解決し希望が開けたわけではないのですが読後感はじんわりと暖かい。 良い本です。

三浦大根 さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • hiro さん

    『ふがいない僕は空を見た』『よるのふくらみ』に続いて窪さんの本は3冊目。先に読んだ2冊はともに一章から性描写があり、窪さんといえば、‘性’を描く女性作家というイメージを持ちがちだが、『ふがいない』でも、貧困家庭や助産院を描いて、‘生’もテーマにしている。その窪さん2作目のこの作品では、48歳の女社長、その会社の24歳の男性社員、そして2人と縁のなかった16歳の少女の、迷う3人を通じて、‘生’を正面から描いている。性描写が苦手という方にも安心して読め、少し人生に疲れたときに読むのにピッタリの作品だった。

  • にいにい さん

    初窪美澄さん。由人、野乃花、正子の3人それぞれの親子関係、いや、母子関係による子供の絶望感と苦悩の末のほのかな光を鮮明に描いてくれる希望の一冊。母の思い込み(自分の思い通りの子育て、お金への過信、病気への恐怖)を一方的に子供に与える結果がリアルだ。母が居なくても子供は育つのに、母が思い込むと子供は死に向かう。なんで、こんなことになるんだろう?人間とクジラは違う。でも、クジラの自然な生き方が、言うべきことを言う機会を与えることもある。静かな強さを与えてくれた。

  • 相田うえお さん

    ★★★☆☆17017 色々な人間関係がありますが、その中でも家族関係というのは切っても切れない縁だけに簡単には避けられない訳で、小さなすれ違いが積もり積もってどうにもならなくなる前に何か出来ればいいのですが。。2章に入ったら「あら?短編集なのかな?」とか思ったけど上手く話がつながりました。さて話は変わりますが、皆さんは古い温泉旅館や昔ながらの銭湯で、ケロリンと書かれた黄色い洗面器を見た事がありますか?「頭痛にケロリン」ていうやつかな?なんで薬屋が洗面器なんだろ?CM媒体でも何か他にあったろうに。。

  • machi☺︎︎゛ さん

    それぞれの理由で人生に絶望して、人生を終わらせようとした由人と野々花、正子は死ぬ前に小さな湾に迷い込み海へと出られなくなったクジラを見に行く事に。そのクジラを目の当たりにして3人が感じた思いとは。生きてるだけでいい。死ぬな。という作者の力強いメッセージをダイレクトに感じられる作品だった。また晴天の迷いクジラというタイトルがすごく良かった。

  • じいじ さん

    デザイン会社48歳の女社長と、そこに勤める24歳の青年が主人公。会社は不況の煽りで倒産寸前に、青年は一層の激務と失恋の憂き目に追い込まれます…二人のずしりと重い絶望的な苦難の生い立ちが綴られます。「死」をも覚悟した二人が、和歌山の湾に迷い込んだクジラを見に行くことに、途中母親と仲違いして悩む少女を拾います。三人の「生」への思い、未来への希望へ向けての最終章は、窪美澄の真骨頂。チカラ強い著者の筆が冴えています。

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