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毛 生命と進化の立役者 光文社新書

稲葉一男

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784334045746
ISBN 10 : 433404574X
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan

Content Description

虹色に輝く毛?ウイルスから守る毛?CO2で止まる毛?脳の中の毛?水を浄化する毛?音を感じる毛?「細胞の毛」研究30年のスペシャリストが綴る驚異のミクロの世界。

目次 : 第1章 孤独な戦士「精子」/ 第2章 体内の毛なしに生きられない/ 第3章 毛のルーツは生命のルーツ/ 第4章 美しいナノ構造のひみつ/ 第5章 波打つ仕組み/ 第6章 細胞の毛は環境問題につながっている

【著者紹介】
稲葉一男 : 1962年、山梨県生まれ。筑波大学下田臨海実験センター教授。静岡大学理学部生物学科卒業。東京大学大学院理学系研究科相関理化学専攻修了。理学博士。東京大学助手、東北大学助教授を経て現職。30年以上、3つのマリンステーションで研究・教育に従事。マリンステーションの国際連携にも長年取り組む。専門は細胞生物学、生殖生物学、海洋生物学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • naka

    タイトルが独特で読み始めましたが、教科書のような構成で、興味が持続せず最後まで読めませんでした。この本のタイトルは「毛」とありますが毛髪ではなく、繊毛、鞭毛といった微細な毛を指しています。精子の移動に使われるものや、センサーとして使われる例などの話でした。

  • キヒロ

    オバケのQ太郎とかゲゲゲの鬼太郎とかブラックジャックとか、親しみやすいネタを入れてくれるのだけど、内容は私には難し過ぎました。意思を持たない精子がどう動くか?内蔵逆位が起きる原因は?それらはなにやら化学的な物理的なの反応によるようで、壮大な生命現象の中の毛の影響を意識しました。

  • いたる

    精子が脳をもたないのにどうやって卵子まで泳ぐのかの話はとても面白かった。こんな都合の良い変異を遂げた種のみが生き残ってきたのかと思うと、生命の神秘とその危うさを感じずにはいられない。

  • ミニすけ

    0.0002ミリ、ピコニュートンの世界。こんなに小さくてニッチなものを研究している人もいるんだね、と思っていた。が、多くの生物がこの「細胞の毛」がないと生きられない。ニッチではなく幅広い研究だということが分かった。人体の中で「毛」が動かなかったら、恐ろしいことになってしまうし、海洋が酸性化すると、海洋生物の「毛」にインパクトがあるらしい。髪の毛がサヨウナラすることなんか、それこそちっぽけなことなのだ。

  • げんさん

    カルタゲナー症候群(別名:原発性繊毛機能不全症候群)は内臓逆位、気管支炎、副鼻腔炎が同時に起こる病気で、男性患者は不妊であるという。原因はダイニンなど繊毛自体が遺伝的に異常であるため。繊毛研究者がいなければ、原因不明の病いになっていただろう。脱帽です。「ブラックジャック」の逸話を交えて、こんな話を語ってくださり、楽しく読めました。

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