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世界史を変えた植物 Php文庫

稲垣栄洋

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569901558
ISBN 10 : 4569901557
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
September/2021
Japan

Content Description

古代の文明が植物によって生みだされたとしたら、どうだろう。近代社会を生みだした産業革命の原動力となったものが、ある植物であったとしたらどうだろう。世界一の大国であるアメリカの隆盛の陰に、ある植物があったとしたらどうだろう。アメリカの南北戦争やイギリスと清とのアヘン戦争の陰に、ある植物の存在があったとしたらどうだろう。人類の歴史は、植物の歴史でもある。本書では、そんな植物から見た世界の歴史をのぞいてみたいと思う。

目次 : コムギ―一粒の種から文明が生まれた/ イネ―稲作文化が「日本」を作った/ コショウ―ヨーロッパが羨望した黒い黄金/ トウガラシ―コロンブスの苦悩とアジアの熱狂/ ジャガイモ―大国アメリカを作った「悪魔の植物」/ トマト―世界の食を変えた赤すぎる果実/ ワタ―「ヒツジが生えた植物」と産業革命/ チャ―アヘン戦争とカフェインの魔力/ コーヒー―近代資本主義を作り上げた植物/ サトウキビ―人類を惑わした甘美なる味/ ダイズ―戦国時代の軍事食から新大陸へ/ タマネギ―巨大ピラミッド建設を支えた薬効/ チューリップ―世界初のバブル経済と球根/ トウモロコシ―世界を席巻する驚異の農作物/ サクラ―ヤマザクラと日本人の精神

【著者紹介】
稲垣栄洋 : 1968年静岡県生まれ。静岡大学農学部教授。農学博士、植物学者。農林水産省、静岡県農林技術研究所等を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • へくとぱすかる

    テーマに驚愕! 世界史の動きの原因となったのは、作物としての植物だった。それほど食糧や嗜好品としての植物は、人間にとって重要な要素であったし、今もそう。畳みかけるように述べられる歴史上の事実は、まさに人間が作物を求めることが歴史であったことを、明白に照らし出している。コムギやイネ、ジャガイモやトマト、さらにはワタ・コーヒー・サトウキビなどの栽培史こそが世界史ではないのかと。ところが著者の示すテーマはさらに大きく逆転する。「おわりに」まで読むと、人間の思いがいかにおごったものであるかを反省させられる。

  • けやき

    この本を読むと人類が如何に多くの植物にお世話になっており、その植物が人間の歴史に影響を与えてきたが分かる。とても面白かった!

  • shio

    ジャガイモ=ポテト、洋食のイメージだけど、南米原産てことも知ってる。あれ?そういえばなんでだ?🤔ってことを、改めて辿る。とても面白かった!初めてジャガイモも見たヨーロッパの人々は、見た目の悪さと毒があることなどから「悪魔の植物」として受け入れず、なんと火炙りの刑にしたとか!焼きジャカ!😳ジャーマンポテトなんて言うくらいなのに、ジャガイモが主食とされるまでの道程は長かったとは。茶や砂糖は薬扱いの貴重品、胡椒は金と同じ価値など、教科書ではピンと来ず、ふーんと軽く流してた植物と人間の関係。もっと学びたい!

  • Tomomi Yazaki

    植物が人類の歴史にどう関わってきたのか。先ずはイネ科から。稲、竹、麦、とうもろこしなど、これらが無い生活は考えられず、愛して止まないほどではありませんが、湧き上がる興味が尽きません。なぜ竹やぶにカブトムシが大量にいるのか。それを理解した時の驚きは、今でも忘れていません。それからトウガラシ、ジャガイモ、トマトなど、南米にひっそりと自生していた植物たち。これが人間により、爆発的に世界中に広がっている。栄養があり、美味しく、食べることを止められない。これはある意味、植物の進化の戦略なのかも知れませんね。

  • 十川×三(とがわばつぞう)

    面白い。植物視点で世界史、日本史が学べる。付箋だらけ。▼世界の農作物量は、とうもろこし、小麦、稲、じゃがいも、大豆の順。▼ご飯+味噌汁は栄養バランスが良い。▼とうがらしが「レッドペッパー」と呼ばれる理由。▼暑い地域は虫が多い。植物は辛味成分で身を守る。▼私の好きな「歴史を変えた6つの飲み物」も参考図書になっていた。

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