ドラキュラ ドラキュラ 吸血鬼小説集 河出文庫

種村季弘

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309467764
ISBN 10 : 4309467768
フォーマット
出版社
発行年月
2023年02月
日本
追加情報
:
256p;15

内容詳細

血の糸につながれた真珠のように純白な吸血鬼の歯牙にも譬えられるような、吸血鬼小説のミニアチュール・アンソロジーを―。ジョン・ポリドリ「吸血鬼」、プロスペル・メリメ「グスラ(抄)」、コナン・ドイル「サセックスの吸血鬼」、マルセル・シュオッブ「吸血鳥」など、稀代の吸血鬼愛好家種村季弘が王道から異色まで11篇を精選した、伝説の傑作集。

【著者紹介】
種村季弘 : 1933年、東京生まれ。ドイツ文学者。『ビンゲンのヒルデガルトの世界』で芸術選奨、著作集「種村季弘のネオ・ラビリントス」で泉鏡花文学賞を受賞。2004年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • sin さん

    登場人物の懐疑をおして逆に邪悪の実在を知らしめようとするは、この時代の怪奇小説の常套手段か?ミストレル/悪の奸計か、人の浅慮か。メリメ/実話系。ポリドリ/若者の慢心と邪悪の哄笑。ホフマン/情欲に惑い、迷信に打ち負かされた若者。ヴェルヌ/謂れのない汚名か、はたまた…。シュオッブ/生々しい死。ドイル/お馴染みホームズが吸血鬼を解明する。カプアーナ/否定による肯定の浮き彫りは、過ぎると鬱陶しい。ベレン/吸血の相性、または科学的検証。ルカ/耽美趣味。アルトマン/断片、幕間の多さに一夜の観劇を連想する。

  • kasim さん

    いかにも耽美的な作品からシュールレアリズムな現代の短篇まで。近年のような華やかさよりおぞましさが先に立つ吸血鬼たち。ポリドリは吸血鬼を美形にした元祖なのかな。似非民俗学のメリメの「グスラ」が面白かった。フロイト風に読めそうなホフマンは悲劇的でイヤな怖さで、解説にある通り「砂男」の裏版のよう。ヴェルヌの本編は積んでいるけど本書の抜粋では今一つそそられず。クリストファー・リーが表紙の薔薇十字社の初版へのオマージュなのか、キッチュな表紙は何だか昭和風な気がする。

  • ふるい さん

    18世紀革命前の時代の空気を反映したゴシックロマンス風のジャン・ミストレル「吸血鬼」と、民間伝承と見せかけて実は完全な創作であるという、プロスペル・メリメ「グスラ(抄)」を特に面白く読んだ。

  • キュー さん

    吸血鬼テーマのクラシックな作品を読みたいと思っていたので、ちょうどこの新装版が目に留まり読んでみた。古い作品の復刻だからって字が小さ過ぎる。そこまでそのまま復刻じゃ無くてもいいんじゃないのか。読み辛いよ。シュールな作品も多く、理解し切れたかといえばそうじゃない物もあったけどその雰囲気は充分感じられた。どれも怖くて良かったと思う。そしてホームズの短編があったのは驚いた。これがいちばん読みやすいし面白かったかも。ただ吸血鬼物としてでは無いけど。ホームズのシリーズを読みたくなった。

  • ナナシ さん

    「吸血鬼」に関する、様々な国で描かれた話が詰まったとてもいい作品でした。編者の「吸血鬼愛」がひしひしと伝わる1冊です。 中には「これって吸血鬼の話……?」てなる話もありますが、その話に関しても編者があとがきで補足をしてくださっています。 典型的で伝統的な吸血鬼の話もあれば、変わった視点から描かれた吸血鬼の話もありました。1話1話がちょうどいい短さ、短編集のようで、手軽に読むことができます。 「吸血鬼」が好きな方はぜひ手に取って読んでみてください。

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人物・団体紹介

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種村季弘

1933年東京都生まれ。57年、東京大学独文科卒。出版社勤務の後、東京都立大学助教授、國學院大學教授など。作家、独文学者、評論家。文学、美術、博物誌、地誌旅行、書誌など、アカデミズムの枠を超越した知的宇宙を構築する。その一方、洒脱で諧謔味に富んだ漫遊記、旅行記、温泉記を得意とする。2004年逝去(本

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