佐藤泰志 そこに彼はいた

福間健二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309023458
ISBN 10 : 4309023452
フォーマット
出版社
発行年月
2014年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
449p;20

内容詳細

夢を共有した詩人がその生涯をたどりながら全作品を未発表作品・草稿まで含めて徹底解読、佐藤泰志の生と言葉を未来へ刻印するために、全力を投入して書き下ろした奇蹟の評伝。四十一歳でみずから生を断ち、『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』映画化などとともに二十年をへて復活した作家の真実―。

目次 : 第1章(百二才にて死ぬ―書斎/人生計画/ ぼくは、ぼくを知らない―青函連絡船のこと/函館の朝市/猫背/さまようぼく ほか)/ 第2章(真に傷ついています―背中ばかりなのです/ 一瞬のせりあがりと痙攣―兎 ほか)/ 第3章(一夜を生き抜いて―もうひとつの朝/ 深刻な面なんか糞くらえだ―颱風伝説/草の響き/ディトリッヒの夜 ほか)/ 第4章(誰が悲しいだなんていった―僕は書きはじめるんだ/画家ティハニー/僕が行こうと思っていた村には/誰が悲しいだなんていった/僕の渡る多くの河/そこのみにて光輝く/ 書いても書いても足りないからだ―防空壕のある庭/オーバー・フェンス/風が洗う ほか)

【著者紹介】
福間健二 : 1949年生まれ。詩人、映画監督。詩集に『青い家』(萩原朔太郎賞・藤村記念歴程賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 八百 さん

    よくぞ書いて下さった!と福間さんには心から感謝、作品論と言うよりむしろ作家佐藤泰志についての学術論文としたほうが収まりが良いであろう。彼が世に遺した作品をことごとく取り上げその技巧や感情を詩人ならではの感性で論じる切り口はまさに眼から鱗でそこに加えて友人としての立場で描く人間像は非常に興味深いものがある。上を向けば何処にでも光があった時代に生きた「早すぎた作家」はどうしようもない閉塞感に包まれた今評価されようとしている。主人公に綾野剛がベストマッチする作品を描けるのは中上でも村上でもなく佐藤泰志なのだから

  • ℃ さん

    映画がきっかけで佐藤泰志の作品を読みはじめて、一通りしてからこの本を読みました。佐藤泰志の作品にどうしてこんなに惹かれてしまったのかを長年側にいた著者の目を通して感じられた気がします。現状に対する主人公から滲んでいる諦念の前提としつつも、抗うような描き方、人との出会いと会話、自分がいいと思っていた部分がまた違った角度から光を当ててくれたみたいでとても新鮮な気持ちで読めたと思います。

  •   さん

    前に読んだ陣野俊史『テロルの伝説』(傑作!)を思い出したかもしれない。桐山襲の場合は今現在では忘れられているが、一時期は流行作家であったと考えてみれば、生前不遇であった佐藤泰志はより切実かもしれない。ここで興味深いのは、佐藤を「小説家」ではなくて、「詩人」として福間健二は見ようとしているのではないか。それゆえに、作品の内部に向かうというよりは、むしろ作品の手触りを確かめるような印象を受ける。だからではないが、今度は「小説家」としての佐藤泰志論を読んでみたい。

  • 岸田解 さん

    読みます、佐藤泰志。そして、書きます。

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