世界は分けてもわからない 講談社現代新書

福岡伸一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062880008
ISBN 10 : 4062880008
フォーマット
出版社
発行年月
2009年07月
日本
追加情報
:
18cm,275p

内容詳細

ランゲルハンス島からヴェネツィアの水路、そしてニューヨーク州イサカへ。「治すすべのない病」に切り込み、新たな科学的視座を考える。「生物と無生物のあいだ」で読書界をうならせた分子生物学者の待望の新刊。

【著者紹介】
福岡伸一 : 1959年東京生まれ。京都大学卒。ハーバード大学医学部研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授。専攻は分子生物学。著書に『もう牛を食べても安心か』(文春新書、科学ジャーナリスト賞)、『プリオン説はほんとうか?』(講談社ブルーバックス、講談社出版文化賞科学出版賞)、『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書、サントリー学芸賞・新書大賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mitei さん

    この本はただ生物学者が書いただけでなく学者の精神状態や捏造問題に絡むトラブル等表の部分だけでなく裏のそれこそ内面的な話まで取り上げられているから面白い。

  • Nobu A さん

    福岡伸一先生著書7冊目。09年初版、15年第5版。凡庸な表現しか思いつかないが、毎回該博な知識と類稀な文才に驚かされる。多著書の著者に多い使い回しが殆ど見当たらない。関連性が強く必要に応じてのみ。今回はヴィトーレ・カルパッチョ作の絵画二枚が元々一枚だった話から始まる。そして癌細胞研究データ捏造したマーク・スペクターと繋がる。伏線を張り巡らせ、最後は見事に収束させ、筆者のメッセージが読み手の心にしっかりと刻まれる。上質のエンターテイメントとしか言いようがない。福岡先生のゼミ生が羨ましい。講演を聴いてみたい。

  • うりぼう さん

    こんなに面白い本なのに、ずいぶん時間がかかった。一人暮らしやイベントなど様々な要因が。秋には、もう少し落ち着いて本を読もう。「地図にない道」の解説に紹介があり、手に取る。「インクラビリ」(治すすべのない病)。人は自分を認められたい。大切な人の願いを叶えるために最善を尽くすことの喜び。それは、誰の心にもあるインクラビリなのかもしれない。ガン細胞が増殖するように誤謬の暴走は止まらなくなる。その紙一重は、動的平衡であるか、静的平衡かの差であり、止まった瞬間にコマのように人は倒れる。「インセクション」のように。

  • 翔亀 さん

    「生物と無生物のあいだ」の続編。分子生物学ミステリーだ。今回は論文捏造事件がメインディシュとなるが、前菜もデザートも色とりどりで、ルネサンス絵画や現代写真、アーレントや須賀敦子と前作より幅広い<捜査>により、分子生物学の<犯罪>を解明していく。相変わらず<犯罪現場>の実験描写がリアルで迫力がある。捜査の結果は、捏造事件史上名高い1980年のスペクター事件の犯人を、研究者個人の悪意に帰すだけでなく、「世界を分ける」こと、つまり生命を分子というパーツに分けるというデカルト以来の近代科学の陥穽とみなすのだ。↓

  • 佐島楓 さん

    生物学の本のはずなのに、哲学の世界に迷い込んでしまったかのような読後感。細胞レベルの研究をなさっていても、大局的に人体を(あるいは、世界を)概観しなければいけないというのは難しいですね。面白かったです。

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福岡伸一

1959年東京生まれ。京都大学卒。青山学院大学教授・米国ロックフェラー大学客員教授。生物学者・作家。専門分野での論文発表のかたわら、一般向け著作・翻訳も手がける。『生物と無生物のあいだ』(講談社)は88万部超のベストセラーに

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