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龍の守る町

砥上裕將

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065404584
ISBN 10 : 4065404584
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2025
Japan

Content Description

「線は、僕を描く」、「7.5グラムの奇跡」シリーズの著者、砥上裕將が新たに描く命の物語。

水鷹が空を舞う町、瑞乃町。一級河川の瑞乃川が海と繋がるこの場所は古くから川の恵みとともにある。
この町で生まれ育った秋月達朗は、町一番の消防士として活躍する日々を送っていた。
五年前、未曽有の大水害が町を襲うまではーー。

水害による傷みを抱えた秋月は、これ以上現場に立つことが難しくなり、指令室に異動となった。
慣れない仕事と新たな仲間たち。それぞれが抱える過去とこの町の未来。

誰よりも命を救ってきた秋月は、町と己の再生のため、新たな一歩を踏み出す。


【著者紹介】
砥上裕將 : 1984年生まれ。水墨画家。「線は、僕を描く」で第59回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • もぐもぐ

    5年前に町を襲った未曾有の大水害から生き残った人々の喪失と再生の物語。同時に、消防士のお仕事小説。災害や事故の現場だけでなく、司令室でも命を救うために多くの人が奮闘している。砥上さんらしい穏やかな文章の中に込められた熱い想い。自分も「火事ですか救急ですか」にお世話になったことを思い出しながら読みました。優しい人たちばかりで、穏やかな気持ちになります。次巻完結だそうなので、これからどう展開してゆくのかも楽しみ。 #NetGalleyJP

  • ゆっき

    砥上裕將さんらしい優しさ溢れる再生の物語。町と町に住む人達に大きな傷跡を刻んだ五年前のあの日。誰もが消防のスーパーヒーローと称える秋月龍朗。ある恐怖と戦いながら現場を離れ指令室へ。理解のない山城司令は論外だけど他のメンバーには恵まれてよかった。それぞれに縁があった立石、三田そしてお菓子作りの天才樋口。命を守る最前線だからこそチームワークは必須。勘の冴えわたる龍朗の指示がさすが現場叩き上げ。龍朗の苦しさを理解してそっと見守ってきた薫。秋月家はとても素敵な家族。「馬鹿みたいに優しくあれ」いい言葉です。

  • ポチ

    消防士の火災現場での瞬時の判断が生死を別ける。司令室でも同様な判断が求められる。自然災害や交通事故などでも出動する。そんな消防士には改めて頭が下がる思いです。心に傷を負いながらも前に進んで行く消防士の再生の姿に熱く胸を打たれました。「いつもと同じっていいね」しみじみそう思いました。

  • seacalf

    良い本を読ませて貰った。これまでの砥上裕將さんの作品と同様、仕事に対して真摯で丁寧な描かれ方なので安心して読める。主人公の秋月は周囲の誰もが認める最高の消防士。しかし5年前の水害での救助で心に深い傷を負い、それを隠しながら働いていた。その彼が慣れぬ指令室へ異動になるところから物語が動いていく。なす術のない未曾有の災害に見舞われ、生きる気力を失いかけ絶望に苛まれた時、いかにして気力を甦らせればいいのか、そのヒントが随所に散りばめられている。ここまでの展開でもかなり満足だが続編があるとのこと。期待が高まる。

  • akiᵕ̈

    周りから絶大な信頼を持たれ現場で活躍していた消防士の秋月は、指令室という未経験の裏方への配置を命じられる。彼は過去の災害救助に悔いを持ち続け、今も苦しんでいる。そこに共に働く仲間たちの仕事に対する情熱と温かい交流や、いつも見守って支えてくれている家族によって、最善を尽くしてきた事を思い知る。人命救助という大役を背負った人は、あの時ああすれば良かった、なぜあの時出来なかったのかと、常に自問自答に苛まれる苦しみがつきまとうのではないだろうか。救える命、救えなかった命、どちらも彼らの原動力となる命には違いない。

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