市民オペラ 集英社新書

石田麻子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087212358
ISBN 10 : 4087212351
フォーマット
出版社
発行年月
2022年10月
日本
追加情報
:
286p;18

内容詳細

日本独自の芸術文化。
その謎が、いま明かされる。
なぜ全国各地の市民社会はオペラを愛してきたのか――。

音楽を愛する市民が中心となり、プロとともにオペラ公演を運営する「市民オペラ」。
この日本固有の文化は、全国各地の地域ごとに芸術と社会の接点として形づくられ、半世紀にわたり醸成されてきた。

一回の上演に数百人もの市民が携わる一大文化。
オペラ自体が総合芸術であるため、その公演のあり方は社会状況を映しだす鏡にもなる。
しかし、行政とも複雑に絡みあっているがゆえに、これまで全容が読み解かれることはなかった。

なぜ、日本の市民社会はオペラを求めてきたのか――。
オペラ上演研究の第一人者が満を持して論じる、初のドキュメンタリー的解説書。

【目次】
開演前
序幕 市民オペラを紐解く4つの視点
第1幕 市民オペラの発祥と歩み――出会いが生んだ市民オペラ
第2幕 市民オペラの展開
幕間 組織の継承――新生・藤沢市民オペラ
第3幕 市民オペラのプロデュース
第4幕 市民オペラが映し出す日本の市民社会
終幕
終演後

【本書に登場するおもな市民オペラ団体(登場順)】
藤沢市民オペラ/伊丹市民オペラ/立川市民オペラ/みつなかオペラ/ひたち市民オペラによるまちづくりの会/ひろしまオペラルネッサンス/まつもと市民オペラ/オペラ彩/堺シティオペラ/三河市民オペラ and more…

【著者プロフィール】
石田麻子(いしだ あさこ)
昭和音楽大学教授・学長補佐・オペラ研究所所長。
東京藝術大学大学院オペラ専攻非常勤講師、『日本のオペラ年鑑』編纂委員長、科学技術・学術審議会学術分科会専門委員、文化審議会文化政策部会委員などを務め、近刊に『クラシック音楽家のためのセルフマネジメント・ハンドブック』(日本語版監修)、『芸術文化助成の考え方〜アーツカウンシルの戦略的投資』。
東京藝術大学大学院音楽研究科博士課程修了、学術博士。

【著者紹介】
石田麻子 : 昭和音楽大学教授・学長補佐・オペラ研究所所長。東京藝術大学大学院オペラ専攻非常勤講師、『日本のオペラ年鑑』編纂委員長、科学技術・学術審議会学術分科会専門委員、文化審議会文化政策部会委員などを務め、近刊に『クラシック音楽家のためのセルフマネジメント・ハンドブック』(日本語版監修)、『芸術文化助成の考え方〜アーツカウンシルの戦略的投資』。東京藝術大学大学院音楽研究科博士課程修了、学術博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • どら猫さとっち さん

    音楽を愛する市民が、プロとともにオペラ公演する「市民オペラ」。その歴史と舞台裏を追ったルポ。以前、本書に登場する三河市民オペラを観に行ったことがある。合唱やソリストの練習だけでなく、運営まで共に支え合いながら公演に繋ぐ過程。本書は市民オペラを追ったルポである。都市で作る文化の完成度の高さ、市民オペラの底力はこんなところにあったのだ。

  • Ryosuke Tanaka さん

    妻がアマチュアオペラ団体で演奏しているので興味を持って手に取った。藤沢、広島、三河などの事例や具体的なエピソードは面白かったが、著者自身が市民オペラのステークホルダーである手前、対象との分析的な距離が取れていない(知り合いの宣伝みたいなところが多い)感は拭えず、いっそ「私と市民オペラ」みたいな一人称の本にしてしまっても良かったのではと思った。

  • Yui Itoh さん

    膨大な数の関係者(著者含む)の熱意や愛情、責任感と聡明さが伝わってきて読後になんとも言えない温かいものが胸に残ります。

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石田麻子

昭和音楽大学教授・学長補佐・オペラ研究所所長。東京藝術大学大学院オペラ専攻非常勤講師、『日本のオペラ年鑑』編纂委員長、科学技術・学術審議会学術分科会専門委員、文化審議会文化政策部会委員などを務め、近刊に『クラシック音楽家のためのセルフマネジメント・ハンドブック』(日本語版監修)、『芸術文化助成の考え

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