爽年

石田衣良

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087711394
ISBN 10 : 4087711390
フォーマット
出版社
発行年月
2018年04月
日本
追加情報
:
176p;20

内容詳細

映画化(R-18指定)で話題の「娼年シリーズ」最終章
最後の、夜。

―始まりはこのバーだった。
娼夫として7年もの歳月を過ごしたリョウ。御堂静香の後を引き継ぎ、非合法のボーイズクラブLe ClubPassion(「クラブ・パッション」)の経営を一手に引き受けるまでに。男性恐怖症、アセクシュアル…クラブを訪れる女性たちにも様々な変化が。
リョウは女性の欲望を受けとめ続ける毎日の中で、自分自身の未来に思いを巡らせ始めた。
性を巡る深遠な旅の結末に、リョウが下した決断とは……。
大ヒットシリーズ『娼年』『逝年』続編。

【著者略歴】
石田 衣良(いしだ いら)
1960年生まれ、東京都出身、成蹊大学卒業。97年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞を受賞。以降、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞を、06年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞を受賞。13年には、『北斗―ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞を受賞。

【著者紹介】
石田衣良 : 1960年東京生まれ。97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。03年「4TEEN」で直木賞受賞。06年「眠れぬ真珠」で島清恋愛文学賞受賞。13年「北斗 ある殺人者の回心」で中央公論文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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「娼年」「逝年」に次ぐ娼年シリーズ最終巻...

投稿日:2018/05/14 (月)

「娼年」「逝年」に次ぐ娼年シリーズ最終巻。「娼年」のときは、ぎごちなさが感じられる主人公も、この巻では完全にビジネスとしてクラブを経営。彼の成長に驚くと同時に、彼と咲良との今後を読者も暖かく見守りたいという気分にさせる。 彼の客として数名の女性が登場するが、主人公が一人一人の心に寄りそう優しさに、客として彼を指名したくなる。第1作で登場した70代の女性とのエピソードが印象的だった。

ウィスパー さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    「娼年」シリーズ三部作、完読しました。割とさらりと終わって仕事は継続しているので、完結せずに、IWGPシリーズのように続いてしまったりして・・・八百万神の国には、八百万の女の欲望のかたちがあるようです。映画は観ずに原作だけで良かった(悔) http://renzaburo.jp/shinkan_list/temaemiso/180406_book02.html 【読メエロ部】

  • おしゃべりメガネ さん

    先日、過去2作を再読したばかりだったので、すんなりと世界観に馴染んでいけました。瑞々しい文章や独特な哲学的な言い回しなど、石田衣良さんの「call boy」ワールドは健在です。やはり一作目のインパクトがあまりにも衝撃だったせいか、3作目となるととにかくキレイにまとめていくしかないんだろうなと。作者さんもこのシリーズを果たしてどう仕上げていくか色々と悩んだのではないでしょうか。本作も様々なタイプの女性が登場し、決してただの官能小説では終わらせないトコがさすが直木賞作家さんですね。タイトルがやはりステキです。

  • hiro さん

    松坂桃李主演の映画で『娼年』を知り、この小説の『娼年』シリーズを読んできた。最初はひと夏だけの娼夫かと思っていたリョウが、娼夫としてお客の女性との交流を通して、自分の適性を見つけ、人として成長していく。このシリーズ最終作の『爽年』は娼夫となって7年目のリョウを描く。今回も高齢処女、無性愛者などリョウが出会った女性に性の欲望を満たしていく。石田さんのこのシリーズでは、性が美しく描かれていて、今まで読んだ官能小説とはまったく違った印象を受けた。性に対する考え方、特に女性の性についての考え方が変わる作品だった。

  • mmts(マミタス) さん

    実に石田衣良さんらしいストーリー。石田衣良さんの詩的な表現力は個人的には大好き。しかし、石田衣良さんが苦手なかたにはオススメしないかな。大学生だったリョウはいつの間にやら三十路目前に。高齢処女の女性、世界に絶望する拒食症の女性、セックスを望まない女性など、やっぱり着眼点はとにかく石田衣良さんらしい。個人的にはリョウとサクラはプラトニックが良かった。多分、この二人の関係性が変わったから、これ以上の続編は望めないかと。あれこそがアズマの全てかな。アユムの出番がなく、それは残念だった。リョウに救いを求めたい。

  • yuyu さん

    シリーズ最終章。はぁ、終わっちゃった…もう、リョウにも咲良にもアズマにも逢えない。寂しい。確かに、娼夫の物語ではあるのだが、ドロドロしたものはなく、爽やかささえ感じる。究極、男と女の交わりは美しいものなんだ。最後に起きる二つの出来事、一つは想像していたし、喜ばしいことだったが、もう一つはショッキングだった。これからのリョウの幸せをただただ祈りたい。

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石田衣良

1960年東京都生まれ。97年『池袋ウエストゲートパーク』でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN』で直木賞、13年『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞

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