漢詩への招待 文春文庫

石川忠久

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167679613
ISBN 10 : 4167679612
フォーマット
出版社
発行年月
2005年10月
日本
追加情報
:
16cm,344p

内容詳細

中国の詩を「漢詩」と呼んで、日本人は永く愛誦してきた。文学・書画など、わが国の文化に与えた影響も大きい。三千二百年に亘り途切れることなく続いてきた「漢詩」―現代日本人が忘れかけているこの“詩情の宝庫”から、時の流れに沿って百四十余首を採りあげ、その醍醐味を漢詩研究の第一人者が分かりやすく説きあかす。

目次 : 漢詩への旅/ 伝説と童謡―堯舜と夏、殷/ 「詩経」と楚辞―周代/ 楚調と古楽府―漢代/ 詩人の出現と民歌―魏晋南北朝/ 長安の春―唐代/ 心の詩―宋代/ 動乱の時代と詩―元・明・清代/ 新しい詩―現代へ

【著者紹介】
石川忠久 : 昭和7(1932)年、東京都生まれ。東京大学文学部中国文学科卒業、同大学院博士課程修了。桜美林大学教授を経て二松学舎大学大学院教授に。同大学理事長、学長をつとめ、現在は名誉教授。財団法人斯文会理事長、全国漢文教育学会会長、全日本漢詩連盟会長、漢字文化振興会専務理事。テレビ・ラジオの漢文・漢詩の番組も担当する。号は岳堂(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ann さん

    備忘録。著者の石川先生は高校の同級生のお父様で、当時、学部は違うけれど同じキャンパス内でお見かけした時の優しい笑顔や、親友の結婚式でご一緒させていただき、スピーチでの大らかな楽しいお話しに聞き入った思い出が蘇った。漢詩は注訳がないと読めないけれど、この本は訳がとても素敵だし、行ったことのない大昔の中国へいざなってくれる。

  • いずむ さん

    漢詩とは、沢山の感情の中から答えを探す謎かけのようなモノ、なのかも知れない。悲しい、といわれても、その悲哀は理解できない。楽しい、といわれても、その歓喜はコトバでしかない。”ぬりえ”ではなく、読み手それぞれが間隙を埋める、絵画のような芸術。自ら描いた線だからこそ、そこに載せられた思いが見える。『年々歳々花相似。歳々年々人不同。』たった一輪の花。それだけで、花の美しさが人の生の儚さが、二千年以上の時を超えて胸を打つ。いかに描くかではなく、いかに描かせるか。詩情とはきっと、そういうモノでもあると、ボクは思う。

  • マッピー さん

    中国の詩を、堯や舜の時代から現代まで時代の流れとともに紹介。私でも聞いたことのあるような有名な詩を、原文、読み下し文、意訳と並べ、時代の説明と詩人の特色を解説する流れ。こういう本を読むと、漢詩が確かに日本の文化に溶け込んでいた時代があったことがわかる。漢詩は唐の時代がその全盛となるのだけれど、絶句や律詩といった形式の定まった近体詩よりも、素朴に思いを詠っている古体詩の方が好きだな。特に陶淵明(とうえんめい)の「帰去来辞」は、今とても共感を覚える。役人生活をやめて故郷に帰る…それ、魅力。

  • だちょう さん

    こういうのが読みたかった! 古代から現代まで、中国の詩の発展についてまとめられている。シンプルな詩から、専門詩人が出てきてどんどん技巧化し、宋の代には身近なものを詠んだり幻想的な詩歌が出てきたり。 取り上げられている漢詩も、あの熟語やことわざ、映画や日本の古典の元ネタだ!というのが多くて初心者でも楽しめる。「藍よりいでて藍より青し」「香炉峰の雪は……」「春宵一刻値千金」「比翼の鳥、連理の枝」などなど。

  • 絢川 さん

    漢詩には西洋の詩にない良さがある。感情と一体化した光景、こういったものを情景というのだろうが、抒情的というか、そういった良さがある。気に入った詩に付箋を付けて読み進めたら、各時代の詩にそれぞれたくさんついた。特に杜甫の「登高」が気に入った。今度は唐詩選などに挑戦したい。

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人物・団体紹介

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石川忠久

1932年東京都生まれ。東京大学文学部中国文学科卒業。同大学院修了。文学博士。現在、二松学舎大学顧問。二松学舎大学名誉教授。桜美林大学名誉教授。(公財)斯文会元理事長、全国漢文教育学会顧問、全日本漢詩連盟会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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