Books

略歴

石垣りん

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784887470187
ISBN 10 : 4887470185
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2001
Japan

Content Description

戦後の時間の中で、家族と会社と社会とに向き合い、自らを律して生きてきた詩人・石垣りん。鋭すぎるほどの感性と人間考察に満ちた詩人の詩集を、装いも新たに復刊。

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 新地学@児童書病発動中

    石垣りんの第3詩集。詩独特の言葉の美しさや言葉のリズムは感じられない。散文と言ってもいいような詩もある。それでもここに収められた詩は肺腑を抉る力を持っている。特に日本という国のあり方に強い怒りをぶつける「女」は読んでいて、思わず身震いしてしまう力に満ちていた。真っ当な勤め人として生きてきた詩人の言葉には、否定できない重みがある。

  • アナクマ

    「一本の草のように すっきり立ってみたいと。町を遠く見おろす丘のあたりで」〈種子〉◉「イラナイだろうが 持っておいで。田舎の祖母は 紫蘇のむすびをよこした」〈旅〉◉「漁業会社の手がはるかに ニュージーランド沖までのびていたとしても そのテの長さは ことさら驚くほどのことでもなかった。人間の足が 月に届いたのも先日のことである」〈海〉◉あとがき「私は夢中でした。夢中で働いてきたのか、夢中で怠けてきたのかわかりません。詩はその余のこと。その余のことがわずかに私を証明してくれているようでもあります」79年。

  • あなた

    彼女にとって死は彼女の詩の消失点をなしている。だが彼女が詩人として他との差異を放つのは、死は詩ではないということだ。死は死でしかなく、詩に昇華=消化できないし、してもならない。死と詩の臨界を身を切りながらかわしながら描くこと。その曖昧で清冽な境目が彼女の詩にはある。詩とは臨界をみすえることなのかもしれない。死でさえも、死でないかたちで、死としてみつめること。

  • soto

    詩集を始めから最後まで一冊通読するというのは、ほとんど初めてだったかもしれません。作者の人となりがこんなにも伝わってきたように感じられたのは、詩集ならではなのでしょうか。石垣りん、という名が体を現わしているような方だと感じられました。

  • niki

    怒りや恨みや悲しみと言った人間の負の感情を静かに少ない言葉で語る。現実の虚しさを淡々と詠う。 『村』は母への想いを詠った詩。「母の墓を抱いた」少女の日。 『儀式』は人間が生きることに対して厳しく問う。 『定年』は表紙の帯にも書かれているが少し笑ってしまった。「たしかに はいった時から 相手は会社、だった。 人間なんていやしなかった。」 『空をかついで』も子どもに対して大人が渡しつける重さを詠う。 決して明るくない詩。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items