なぜ『三四郎』は悲恋に終わるのか 「誤配」で読み解く近代文学 集英社新書

石原千秋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087207767
ISBN 10 : 4087207765
フォーマット
出版社
発行年月
2015年03月
日本
追加情報
:
198p;18

内容詳細

夏目漱石は「悲恋小説家」だった。近代文学の名作の多くが「悲恋」に終わるのはなぜなのか。
「誤配」という概念を鍵にして、近代文学と現代文学との間に横たわる大きな断層を見出す、画期的な文学論。

夏目漱石『三四郎』『それから』、田山花袋『蒲団』、森鴎外『雁』、川端康成『雪国』、三島由紀夫『春の雪』…近代文学の名作の多くが「悲恋小説」なのはなぜなのか。著者は哲学者ジャック・デリダが用いた「誤配」という概念を鍵にしてそれらを再解釈する。そして「恋愛」というテーマに留まらない、近代文学と現代文学との間に横たわる大きな断層を見出す。早稲田大学の人気教授が、あの名作に隠された秘密を、全く新しい読み方によって明らかにする一冊。

【著者紹介】
石原千秋 : 1955年東京都生まれ。専門は日本近代文学研究。成城大学大学院博士課程を経て、1983年東横学園女子短期大学助教授。1993年成城大学文芸学部教授。2003年より早稲田大学教育・総合科学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Gatsby さん

    石原氏の著作を読むと、その切れのよさにいつも感心する。この本は「誤配」という考え方をキーに日本の近代文学を読み解くという内容である。誤配はもちろん郵便の誤配から来ているのだか、手紙の誤配だけではなく、人と人との関係についても当てはめることができる考え方で、『三四郎』以外に取り上げられている近代文学の解釈にも有効である。高校・大学以来読んでいなかった作品を再読するときは、「誤配」の考え方を意識して読んでみようと思う。

  • おおにし さん

    手紙が誤配されるところからドラマは始まる、恋愛小説の中の恋文も読者に誤配されたからこそ読めたというワケ。手紙ばかりではなく恋人も誤配される。誤配された恋人たちをテーマに漱石は悲恋小説を書き続けたのだそうだ。文芸評論は余り読んだことがなかったが本書はなかなか面白かった。「暗夜行路」「雪国」「太陽の季節」は今まで読んだことがなかったが、本書であらすじを知って読まなくてよかったと思った。逆に「蒲団」は何だか面白そうで読んでみたくなった。

  • 樂 さん

    近代の恋愛小説について、「誤配」という表現を用いて考察している。 作品ごとに章立てしているが、既読の作品でないとついていけないと思う。 『三四郎』『蒲団』『暗夜行路』『痴人の愛』『雪国』の章を読んだが、『蒲団』に関する論争が一番面白かった。 『暗夜行路』も賛否両論あるんだろうなと思うが僕は面白いと思ってしまう。 『雪国』は着眼点が露骨すぎて笑った。

  • osaru さん

    いつもの石原氏らしく、名作を一刀両断。今回は「誤配」を非常にわかりやすく応用している点に良さを感じた。これまでどんな現代思想の入門書をよんでもこの概念が分からず、困っていた。ようやくはっきりと掴めた。今度は自分で使ってみよう。あとジラールの「他者の欲望」も。

  • DEN2RO さん

    「誤配」で読み解く近代文学が副題。恋人が誤配された、または誤配されたと意識するところに危機が訪れます。孤独な個人である「私」を愛してくれる恋人を得られぬ・失うところに誤配の悲劇が起こります。「蒲団」「雁」「暗夜行路」「痴人の愛」「雪国」などが論評されます。

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人物・団体紹介

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石原千秋

1955年生まれ。成城大学大学院文学研究科国文学専攻博士課程中退。東横学園女子短期大学助教授、成城大学文芸学部教授を経て、早稲田大学教育・総合科学学術院教授。日本近代文学専攻。現代思想を武器に文学テキストを分析、時代状況ともリンクさせた“読み”を提出し注目される(本データはこの書籍が刊行された当時に

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