ルポ 誰が国語力を殺すのか

石井光太

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163915753
ISBN 10 : 4163915753
フォーマット
出版社
発行年月
2022年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
336p;19

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    国語力低下の一例として、冒頭で、信じられない誤読や貧困な語彙による生徒間の会話が示されるが、その現実に鬱々とした気持ちになる。国語力は、単に読解力の問題ではなく「考える、感じる、想像する、表現する」という人間力の基礎である。それを殺すのは誰なのかを求めて、学校、家庭、SNS、ゲームなどを辿る旅である。国語力のカースト制度が、社会全体の分断・格差によって生まれたのは明らかである。巻末に国語力育成に取組む好事例が紹介されるが、冒頭の惨状の紹介は公立校で、先進事例は私立校という事実が、格差を象徴していて悲しい。

  • breguet4194q さん

    毎度、著者の説得力は強烈だなと実感します。縁の深浅に関わらず、中学生以下の子供たちと接することがある方、ぜひ序章(前文)だけでも読んだ方がいいと思います。今の子供たちの考え方、取り巻く環境、見据える将来など、様々考えさせられます。こんな子供にしてしまった大人世代の責任は、非常に大きい。しかも自覚が足らなさすぎる。著者は、すべての学問のベースは、国語力であることを痛切に訴え、警鐘を鳴らしてます。当たり前の事ですが、看過し過ぎると、日本のアイデンティティが、いつか消えて失くなるのではないかと心配になります。

  • kinkin さん

    今の子供達の国語力をいじめや暴力、登校拒否、ゲーム依存などから読み解いてゆく本。読んでみてへーそうなんだと感じたことはあった。しかし国語力が低下している背景には、今の政治や会社、報道なども大いにあると思う。政治家のそれも大臣たちが国会の答弁で「記憶にありません」や「いいえ存じません」みたいなそれこそ国語力の低下したレベルしかないのだから。会社は新入社員に対してマニュアル漬けにしている。テレビやCMにもそんな要因があるのではないか。読んでいてなんだか不快な気持ちになった。図書館本

  • けんとまん1007 さん

    数年前から、感じ考えていたことを、裏付けてもらった感じがする。自分の考えとして、何よりも国語と数学(算数)が大事だというのがある。そこに書かれている文章や、お互いの会話の意味こそ大切で、そこがあやふやだと、どうしようもない。その危機感は、今の自分の周囲に溢れている。一つのフレーズ、一つの言葉にこだわり、考え抜くことから始めないといけないと思う。そのためには、流行りの言葉に飛びつかず、自分の言葉で語ること。

  • 読特 さん

    読み解く、思い描く、表す、そして感じる。国語に求められる力。足りなければ生きずらい。些細なことで争いになる。被害を受けても自覚できない。優れた教育は人生を豊かにする。2000年頃から低下しているという子供たちの国語力。確信があり真理に導く展開ではない。著者も答えがわかっているわけではないようだ。「学校現場」「ゆとり教育」「ネットいじめ」「ゲーム依存」「不登校」「少年院」「先端教育」。様々な取材を通してヒントを探っていく。国語力は生きる力。書く、打つ、話す、そして、心の中での呟きも言葉を選ぶことを意識する。

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石井光太

1977年東京都生まれ。作家。世界の物乞いや障害者を追った『物乞う仏陀』(文藝春秋)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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