アイヌ神謡集 岩波文庫

知里幸恵

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003208014
ISBN 10 : 4003208013
フォーマット
出版社
発行年月
1978年08月
日本
追加情報
:
15cm,186p

内容詳細

「銀の滴降る降るまわりに、金の滴降る降るまわりに」―詩才を惜しまれながらわずか19歳で世を去った知里幸恵。このアイヌの一少女が、アイヌ民族のあいだで口伝えに謡い継がれてきたユーカラの中から神謡13篇を選び、ローマ字で音を起し、それに平易で洗練された日本語訳を付して編んだのが本書である。

目次 : 梟の神の自ら歌った謡「銀の滴降る降るまわりに」/ 狐が自ら歌った謡「トワトワト」/ 狐が自ら歌った謡「ハイクンテレケ ハイコシテムトリ」/ 兎が自ら歌った謡「サンパヤ テレケ」/ 谷地の魔神が自ら歌った謡「ハリツ クンナ」/ 小狼の神が自ら歌った謡「ホテナオ」/ 梟の神が自ら歌った謡「コンクワ」/ 海の神が自ら歌った謡「アトイカ トマトマキ クントテアシ フム フム!」/ 蛙が自らを歌った謡「トーロロ ハンロク ハンロク!」/ 小オキキリムイが自ら歌った謡「クツニサ クトンクトン」/ 小オキキリムイが自ら歌った謡「この砂赤い赤い」/ 獺が自ら歌った謡「カッパ レウレウ カッパ」/ 沼貝が自ら歌った謡「トヌペカ ランラン」

(「BOOK」データベースより)

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口伝えで継承されてきたものをローマ字に起...

投稿日:2021/06/20 (日)

口伝えで継承されてきたものをローマ字に起こし、日本語の役を付けてとても手間と時間のかかった素晴らしい1冊です。神を敬い自然と共生してきたアイヌの方の知恵を生かせていれば日本もここまで汚い町並みにはなっていなかったようにも思います。言葉がリズミカルできれいなので音読するにもおすすめです。

yukiringo さん | 不明 | 不明

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これはアイヌの少女がアイヌの謡「ユーカラ...

投稿日:2010/08/02 (月)

これはアイヌの少女がアイヌの謡「ユーカラ」の内、神に関するもの13編をローマ字でおこし、さらに日本語訳を与えて併載した本です。 この本が成立した背景はまことに悲惨であり、それを知ってなにも感じない人などひとりもいないでしょう。知里さんは自分の民族が滅び、文化が消え去るのは時間の問題だと危惧し、せめて資料のような形にでもして残そうとしたのです。彼女は才女でしたが病気のため19歳にして亡くなった。この本は彼女の絶筆です。序文は「その昔この広い北海道は、私たちの先祖の自由の天地でありました。」との一文から始まります。「けれど・・・・・・愛する私たちの先祖が起伏す日頃互いに意を通ずる為に用いた多くの言語、言い古し、残し伝えた多くの美しい言葉、それらのものもみんな果敢なく、亡びゆく弱きものと共に消失せてしまうのでしょうか。おおそれはあまりにいたましい名残惜しい事で御座います。」ぼくはこれほど感動的な序文を読んだことがありません。また、13編の謡のあとにはアイヌ語研究の第一人者であった金田一京助博士の文が載せてあります。金田一博士は知里さんの才能を讃え、「か弱い婦女子の一生を捧げて過去幾百千万の同族をはぐくんだこの言葉と伝説とを、一管の筆に危く伝え残して種族の存在を永遠に記念しようと決心した乙女心こそ美しくもけなげなものではありませんか。」と述べています。まったく同感、そして合掌。

ポルツマン さん | 岩手県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 新地学@児童書病発動中 さん

    この本は人類の宝だ。ここに収められた神謡を読むと、心の深いところが生き生きと動き出すのを感じる。普段は意識しない神話や伝説とつながっている心の奥の部分を意識するようになる。自分の肉体に縛りつけられた心が、体の外に出て、この世界と一つになる。言葉は意味を伝えるだけではなく、音を伝える働きもある。そのことは、この本に収められた原語を読むとよく分かる。リズミカルで生き生きとして、声に出して読むと、自分の心と体が深いところから揺り動かされる。美しい日本語訳がつけられているが、原語を繰り返し読みたいと思った。

  • あつひめ さん

    北海道と言う広大な大地と厳しい自然だからこそ伝えられていた文化の様な気がした。和訳しか読めなかったが、神に対する思いはとても清らかで強く、心に留め置かなくてはと思った。欲を出したり人をだましたりしてはならぬと様々な神からの言葉に、改めてこれからの過ごし方を考えるようになった。自分が住む土地の文化を知ることも大事なことだと感じた。

  • けんとまん1007 さん

    かつて、人々は神聖なるもの、すなわち自然への畏敬の念を持って暮らしていた。その流れを携えているのが、アイヌをはじめとする伝統のある物語なのだと思う。人間も自然の一部であることが当たり前のように思われていた頃と違い、今は、どうなんだろう?自然をコントロールできるような横柄な考えが蔓延する中で、そのしっぺ返しをくらっているのが、今の時代。再度、この物語の精神に戻ることが肝要ではと思う。

  • ちえ さん

    実は先月ウポポイと知里幸恵記念館に行く予定で読んでいたが緊急事態宣言で遠出を諦め読むペースダウンし途中になっていた。ところがその後図書館で見つけ読んだ川越宗一『熱源』の中で、金田一京介が知里幸恵に言及していたのだ。偶然に感謝、改めて手に取る。全てのものに神が存在すると信じるアイヌの世界。その神謡の音をローマ字で、意味を日本語で書き記した。美しい日本語の豊かな表現に和人が来る前の北海道アイヌの世界を見せられる思い。僅か二十歳で亡くなった事が残念でならないが、この1冊を残してくれたことに深く幸せを感じる。

  • 崩紫サロメ さん

    19歳で世を去った知里幸恵による編訳。何度も再読しているが、改めて「序」が響く。「おお亡びゆくもの……それは今の私たちの名、なんという悲しい名前を私たちは持っているのでしょう」これ自体が、アイヌへの、そして自身への挽歌にも思える。神謡は神自らが語った形をとる。人のような神オキキリムイにそれと知らずに悪戯をした神の「悪い死方」など人間と自然の調和のあり方がユーモラスでいてシビアに描かれる。ローマ字表記のアイヌ語と知里による注釈付き。アイヌ語すっかり忘れてしまったので日本語のみ再読。

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