三遊亭圓朝の明治

矢野誠一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166600533
ISBN 10 : 4166600532
フォーマット
出版社
発行年月
1999年07月
日本
追加情報
:
197p;18

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読書メーターレビュー

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  • 姉勤 さん

    初代三遊亭圓朝の生涯と時代背景。現在古典落語と呼ばれる作品を、多数「新作」し、稀代の名人と呼ばれるまで。マルチタレントの先祖、文字起こしのパイオニアであり、一介の藝人が、教科書に載るまでの偉人扱いとなるが... 賎業だったお笑い芸人のステータスを上げ、お笑いに留まらず各分野に才能を発揮した、当代ビートたけしのイメージが被る。

  • kenitirokikuti さん

    図書館にて。牡丹灯籠のエピソードを拾うつもりで手にしたが、その他の方が興味を引かれた。〈三遊亭圓朝が道具を使った芝居噺を捨てて、扇子一本の素噺に転向したのは、教部省から三条ノ教憲が発令された明治五年(一八七二)のことだが、この時分の東京市の人口は約五十九万と言われており、この数字は参勤交代のなくなった幕末のそれとほぼ同じとされている。[…]明治二十六年(一八九三)には百二十一万に達している。〉幕末の頃、圓朝の髷は真似されたそうなのだが、明治になつて髷を落としている。

  • 花乃雪音 さん

     圓朝が下谷数寄屋町の吹ぬきで看板をあげる時、師匠の圓生に助演を依頼するが圓朝が予定していた噺を先に演じるいやがらせを連日うける。その際に話がかぶらないよう創作したのが「累ヶ淵後日の怪談」後の「真景累ヶ淵」である。 もし師匠に今日はどの噺をするつもりか尋ねられても累をやるつもりだと答えればそれに対して圓生が自身の創作した「累草紙」(累ヶ淵)を先に演じられたとしても、その後に「累ヶ淵後日の怪談」を演じたならば嘘はつかず噺はかぶらない上に時系列の流れもよいという考えがあったのではないだろうか。

  • のりべぇ さん

    近代落語の祖、三遊亭圓朝の評伝。小説ではなく資料を基に実際と思われるところを組み立てている。それでも有名人との繋がりがそこかしこが見られ、小説になりやすいな。芝居噺から素噺、江戸から明治を各30年をしたたかに生き抜いた人生。これを知った上で圓朝の小説を読んでみたい。

  • rouningyou さん

    圓朝13歳の時、歌川国芳の門に入っていたとは、知らなかった。圓朝の芝居噺には背景の大道具が使われたそうだがおそらく国芳の影響はあるのだろう。この芝居噺は、人気役者の声色が非常に巧みで女形の仕草、台詞まわしなどその見事さで人気を得たものだったというのは、今残る噺から描く圓朝のイメージとはずいぶん違う。圓朝のライバル松林伯圓は毒婦白浪、泥棒物を得意とし、この講釈を聞いて泥棒になる者が続出したというのは幕末維新の混乱期とはいえ面白すぎる。その後政府の方針で退廃的風潮はなくなり、芸能は尊皇忠孝を普及させる道具とさ

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人物・団体紹介

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矢野誠一

1935年東京生まれ、文化学院卒。藝能評論家。都民劇場理事、早川清文学振興財団理事。菊田一夫演劇賞、読売演劇大賞選考委員。第10回大衆文学研究賞(1996年)、第14回スポニチ文化芸術大賞優秀賞(2006年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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