矢野立美が担当した｢ｳﾙﾄﾗﾏﾝﾃｨｶﾞ｣の音楽はOP･ED主題歌ｱﾚﾝｼﾞ曲を核に､それらを一曲ずつ異なったﾓﾁｰﾌを持つ大量の楽曲が取り囲む音楽設計のもと70曲近い音楽が作曲され､矢野氏はｼﾝｾ主体の小曲からｵｰｹｽﾄﾚｰｼｮﾝを駆使した大曲まで見事に書き分けている｡

ﾃｨｶﾞのｻﾝﾄﾗ第２弾｡EXTRA音楽として使用された､権利ﾌﾘｰの音源からの流用曲を収録しているのを見て、思わずのけぞってしまった。怪獣の鳴き声等の効果音収録はﾐｭｰｼﾞｯｸ･ｺﾚｸｼｮﾝのﾀｲﾄﾙの意に反するのではと個人的に思った｡しかし､一番悔やまれるのは主題歌｢TAKE ME HIGHER｣のｶﾗｵｹにﾄﾗﾝﾍﾟｯﾄとﾄﾛﾝﾎﾞｰﾝでﾒﾛﾃﾞｨを重ねたｲﾝｽﾄｩﾙﾒﾝﾀﾙ版が収録されなかった事だろう。劇中で使用された最重要音楽なのに。主題歌の発売がavexだから仕方ないか。いつの日かｵﾘｼﾞﾅﾙ版主題歌も収録した完全音楽集がﾘﾘｰｽされる事を期待して…｡

｢ｳﾙﾄﾗﾏﾝﾃｨｶﾞ｣の魅力のひとつに音楽があげられる。音楽を担当したのは矢野立美。矢野氏はｵｰﾌﾟﾆﾝｸﾞ及びｴﾝﾃﾞｨﾝｸﾞ主題歌ｱﾚﾝｼﾞ曲を核として一曲一曲ずつ異なったﾓﾁｰﾌを持った大量の楽曲が取り囲むという音楽設計のもと70曲近い音楽を作曲、ｼﾝｾｻｲｻﾞｰ中心の小曲からｵｰｹｽﾄﾚｰｼｮﾝを駆使した大曲まで上手く書き分けている。これらの曲から感じられるｸﾘｽﾀﾙ感を持ったﾊｰﾄの溢れる音楽を作り出せる矢野氏の実力は神業だと思えるのは私だけか？