繕い屋 月のチーズとお菓子の家 講談社タイガ

矢崎存美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062941044
ISBN 10 : 406294104X
フォーマット
出版社
発行年月
2017年12月
日本
追加情報
:
256p;15

内容詳細

夢を行き交い「心の傷」を美味しい食事にかえて癒やしてくれる不思議な料理人・平峰花。リストラを宣告されたサラリーマンがうなされる「月」に追いかけられる夢も、家族を失った孤独な女性が毎夜見る吹雪の中で立ち尽くす悪夢も、花の手によって月のチーズやキノコのステーキにみるみるかわっていく。消えない過去は食べて「消化」することで救われる。心温まる連作短編集。

【著者紹介】
矢崎存美 : 埼玉県出身。1985年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。’89年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • シナモン さん

    人の悪夢の中に入り込み、心の傷の元になっているものを美味しく料理して食べさせることで心の傷を癒す能力を持つ平峰花(針も糸も使わないけど、心の傷を繕うから繕い屋)。彼女と心に傷を負った人たちの短編集。月を食べるって…夢の中では何でもできるんだな。しかも美味しそう。ファンタジーな設定とは裏腹にそれぞれの心の傷はなかなかダークなものだった。ラストは花自身、大丈夫なの?って展開で続きが気になります。ぶたぶたのほっこりイメージとはまた違った矢崎さんを楽しめました。

  • 寂しがり屋の狼さん さん

    夢を行き交い『心の傷』を美味しい食事にかえて癒やしてくれる不思議な料理人・平峰花。消えない過去は食べて『消化』することで救われる😺🐑心温まる短編集でした(◕ᴗ◕✿)

  • みかん🍊 さん

    矢崎さんとこの装丁からイメージしていたのと違った、悪夢の中へ入って心の傷を繕うというファンタジーなのだが、相次いで両親を失い孤独な女性、母親の嘘によって父親を恨み傷つけてしまった女性、失敗を恐れ逃げてきた男性、逃げずに頑張るという呪縛に捕らわれた女性、DVの男性と5編とも結構重い事情を抱えている、そして繕い屋の花自身も深い事情を抱えてそうでこの先それも明かされていくのか、ダークなファンタジーだった、花に傷を繕って貰った人々がこの先幸せに暮らせる事を願う。

  • ダイ@2019.11.2〜一時休止 さん

    連作短編集。表紙からぶたぶたさんみたいなほっこり系をイメージしていましたが、悪夢に関するSFみたいなホラー?

  • 野のこ さん

    読友さんのレビューにて♪悪夢を見てしまう主人公たち。花ちゃんが夢の中に入っていって心の傷を食べさせるという不思議な物語。さらっと読めるけど彼ら彼女らの傷が深くて重かったし、その味が美味しいってちょっと怖かった。あかりが灯るラストもあれば、もやもやが残るお話もありました。彼ら彼女たちがもうこれ以上傷つきませんように。花ちゃん、猫のオリオンのは謎が多いので続きそうです。装丁が素敵。これからは月を見たらチーズフォンデュを思い出しそうです。

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矢崎存美

埼玉県出身。1985年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。’89年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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