夏のエンジン 文春文庫

矢作俊彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167691011
ISBN 10 : 4167691019
フォーマット
出版社
発行年月
2004年11月
日本
追加情報
:
16cm,308p

内容詳細

ベンツ、ビートル、マスタング、スカイライン、シビック、ベレット、コロナ、アルファロメオ…いつも車がそばにあった。かげのキャラクターとして存在感を放つ個性的な名車たちとともに、若い男女が織り成す12のストーリー。首都高、横浜からニューメキシコまで、国境をこえて60年〜70年代の気分を漂わせる傑作短編小説集。

【著者紹介】
矢作俊彦 : 1950年、神奈川県横浜市生まれ。コピーライター、漫画家などを経て執筆活動にはいる。『リンゴォ・キッドの休日』『真夜中へもう一歩』などで注目を集めた。84年には「アゲイン」、92年には「ザ・ギャンブラー」で映画監督を務めた。98年『あ・じゃ・ぱん』でドゥマゴ文学賞、04年には『ららら科学の子』で三島由紀夫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あかつや さん

    短編12編。60年代70年代あたりが舞台で、すべての話に自動車が出てくる。車の雑誌に連載されていたものだそうで、むしろ自動車が主人公って感じなんだろう。人間があれやこれやといろいろな物語を展開してるのを背景にして、具体的な車種名で出てくるそれら自動車たちの姿をはっきり思い浮かべながら読むのが作法だと思う。Googleの画像検索が大活躍した。面白かったのはまず「皆殺しのベンツ」。信用金庫に強盗に入った男が逃走用に憧れてたベンツを要求するという話。あとは表題の「夏のエンジン」。これは終わり方がなんか良かった。

  • カワセミ440 さん

    再読です。20年近く前の『NAVI』に連載してた時だから結構時間はたってるな。矢作俊彦さんの文体に当時は憧れたものです。『舵をとり風上に・』のほうがちょっとマニアックだったかな?1970年代前半が舞台だけど当時の空気が感じられる気がする。(子供だった私には当時そんな空気は感じられなかったけどね)ベトナム反戦、とかアメリカ独立200周年とかボーリングがオシャレ?な遊び・・。トヨタ1600GT5、なんて通好みな選択なんだ!!なんてね。この手のジャンルって廃れきってるから改めて矢作さんには期待したいんだけど。

  • ひろ さん

    夢とか動画みたいな、短いお話がたくさん。昔、新しかった小説って感じで、殺伐ささえ格好いい。

  • ジョークール さん

    マイベスト●車●本棚作成のため、過去に読んだ本を登録。矢作さんは他にもイイのがあるけど、とりあえずといえばコレ。

  • shiki さん

    車の事を書きたくて書かれた小説という感じかな。乾燥した埃っぽい大地や風を感じる短編が並んでいて、ストーリーはちょっと切ない。

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人物・団体紹介

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矢作俊彦

1950(昭和25)年、神奈川県生れ。72年「ミステリマガジン」に短編小説を発表、テレビ、ラジオ、映画など他分野でも活躍。’98(平成10)年『あ・じゃ・ぱん!』でドゥマゴ文学賞を受賞、2004年には、『ららら科學の子』で三島由紀夫賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです

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