最愛 文春文庫

真保裕一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167131159
ISBN 10 : 4167131153
フォーマット
出版社
発行年月
2010年11月
日本
追加情報
:
16cm,338p

内容詳細

小児科医の押村悟郎のもとに、刑事から電話が入った。18年間、音信不通だった姉・千賀子が銃弾を受け、意識不明で病院に搬送されたというのだ。しかもそれは、千賀子がかつて殺人を犯したことのある男との婚姻届を出した翌日の出来事だった。姉は一体何をしていたのか―。悟郎は千賀子の足跡を追い始める。

【著者紹介】
真保裕一 : 昭和36(1961)年、東京都生まれ。アニメーションの制作に携わった後、平成3年『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。8年『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、9年『奪取』で日本推理作家協会賞と山本周五郎賞、18年『灰色の北壁』で新田次郎文学賞をそれぞれ受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    最後の2ページは涙をこらえることに。そして、タイトルの「最愛」とは、そういうことであったのかと深く納得することにも。なんとも、せつない物語だ。そして造形的にはなかなかに凝った意匠が凝らされている。ミステリーでありながら、同時に「愛」の在処と形を問う作品なのだが、探偵役は、被害者の弟。軟弱であり、スーパー・ヒーローからは程遠い。そして、ヒロインは終始生命維持装置に繋がれたまま。次々に明らかになる千賀子と、語り手である悟郎の過去。小説はスピード感もあり、それでいてしんみりとした情感をも併せ持つ。実にせつない。

  • さっとん さん

    真保さん4冊目。 これまでに読んだ作品が堅い感じだったのでまずは雰囲気の違いに戸惑いましたが、これはこれで読みやすくて良かったです。 ただ、ほとんどの登場人物のクセが強くて魅力に欠けるのが少し残念。 そもそも小説はフィクションなのでリアリティはそこまで求めませんが、主だった登場人物に魅力があるかどうかは結構重要かなと。 それでもストーリーとしては基本的なミステリ要素に加えて恋愛あり、感動ありの満足のいく内容でした。

  • ジンベエ親分 さん

    18年音信不通だった姉(千賀子)が銃で撃たれて危篤状態となり、姉の過去を探る弟(悟郎)の話。千賀子の言動はあまりに激しいが、彼女を全面的に肯定する悟郎の視点で語られているため、彼女に悪感情は抱けない。最後に明かされる秘密は中盤くらいから何となく気づいてはいたが、それでもラストシーンの悲痛さを味わう障害にはならない。それにしても、弱さを抱えて傷だらけの人ばかり出てくる小説だが、誰も責める気になれない(小田切は別だが) 最後の3行が重く悲しい余韻を引いてしばらく次の本を読めそうにない…

  • siro さん

    けっこう早い段階でラストの核となる部分が読めてしまったのは残念。内容的に好き嫌いが別れそうな気がする。

  • そら さん

    両親を事故で亡くし、別々の家に養子になった姉と弟。姉は里親の家を飛び出し、長らく音信不通になっていた。弟の元に、姉が何らかの事件に巻き込まれ頭に銃弾を受けたうえに火事で負傷したとの連絡が。。事件の真相究明のため今まで姉がどう生きてきたのかを調べる。。ラストのオチに行きつくまで、主人公は好きになれないし、ありきたりな感じだな~と普通に読んでた。いや~、想定外のラスト(-_-;)。主人公のイメージもガラっと変わる。しんみりする。

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人物・団体紹介

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真保裕一

1961年東京都生まれ。1991年『連鎖』で第37回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。1996年『ホワイトアウト』で第17回吉川英治文学新人賞、1997年『奪取』で第10回山本周五郎賞、第50回日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で第25回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊

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