ねらわれた学園 講談社文庫

眉村卓

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062771689
ISBN 10 : 4062771683
フォーマット
出版社
発行年月
2012年09月
日本
追加情報
:
252p;15

内容詳細

突如、阿倍野第六中学の生徒会長に立候補し、鮮やかに当選してみせた高見沢みちる。それまで目立たない存在だった彼女は、魅力的な微笑と不思議な力で学園を支配していく。美しい顔に覆い隠された彼女の正体と真の狙いとは?’70〜’80年代に大ブームを巻き起こし、幾度も映像化されてきた日本ジュブナイルSFの金字塔。

【著者紹介】
眉村卓 : 1934年大阪市生まれ。大阪大学経済学部卒業後、耐火煉瓦会社勤務の傍らSF同人誌『宇宙塵』に参加。1961年、「下級アイデアマン」が『SFマガジン』のコンテストに佳作入選し、コピーライターを経て1965年より専業作家となる。1979年『消滅の光輪』で第7回泉鏡花文学賞と第10回星雲賞を受賞。1987年『夕焼けの回転木馬』で第7回日本文芸大賞受賞。1996年『引き潮のとき』で第27回星雲賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    追悼、眉山卓。しかし、著者の本を読んだのはこれがはじめてなのです。ファシズムが浸透していく原理や抵抗勢力の短命性、後先を考えずに利己主義を貪る文明社会への批判が短い中で詰め込まれている。しかし、ジュブナイルだからこそ、柔らかいが、現実に沿うとパトロール隊による関君達への家族や心身をも巻き込む反撃や抵抗する勢力の内部分裂などで一層、陰惨に描かれただろう。3年生だけが話術に掛からなかったのは、環境に流されない自己の有無かな。そして超能力を関君を助ける聡明な楠本さんの最後の一言は今を見ても決して他人事ではない。

  • 5 よういち さん

    目立たない存在の高見沢みちるが生徒会会長に当選する。みちるは不思議な力で学園を支配しようとする... ◆眉村作品は分かりやすい。本書も最近の小説等にありがちな細かな設定はなく、正義と悪の構図がハッキリしているので非常に分かりやすい。悪にはもう少しアクの強さがあってもよかったとは思うが、楽しめた。しかし、最後の終わり方がなんとも中途半端。学園自体の問題が片付いたら終わりなの?って感じで。組織や個人の管理と自由は昔から取り扱われきたテーマで、今でもその解決をみない。永遠のテーマという含みを持たせたのかな。

  • chiru さん

    学園を舞台にしたジュブナイルSFミステリー。 生徒会が学校を支配下におき、排斥主義が暴走し、生徒達は常軌を逸していく。 読んだ当時、超能力者じゃなくても、普通の人間が正論をもとに集団を操るのは簡単なんだと思って、怖くなったことを思い出しました。 集団心理の怖さにSF要素がぴったりはまった傑作です。 ★4

  • ひらちゃん さん

    子供の頃、NHKでやってたはず。うっすらと記憶にあるけれど、あれは「謎の転校生」だったのか。「ねらわれた学園」の内容はすっかり忘れてた。超能力と未来から来たSFとに少年向けが見える中、ファシズムと集団心理という恐ろしさも描かれる。そう、小さなことから始まる。そのくらいと思っている内に引き返せなくなる怖さ。父親の心配をよそに母親の無防備な言葉は一般的な象徴。終盤は呆気なかったものの、またいつ現れるかしれない不安はファシズムそのものだった気がする。

  • @ さん

    もしかして中高生向けの本だったのかな?わかりやすいストーリーと展開。あっとゆう間に読み終わってしまった。中学生向けと思えば、すごくいい作品だとおもいます。民主主義の暴走、多数者支配、正義の名の元に行われる暴挙。短いページずつの中で、これらのことがうまく描かれていると思います。こういった社会の仕組みを知ることは、歴史なんかを学ぶときにはすごく大事だと思う。特に耕児のお父さんの言葉には重みがありました。ちょっとした譲歩の積み重ねで気付けばがんじがらめになっている社会。正義の定義は誰の判断?

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人物・団体紹介

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眉村卓

1934年大阪府生まれ。会社員時代にSF同人誌「宇宙塵」に参加。61年、「SFマガジン」第1回SFコンテストに「下級アイデアマン」が佳作入選しデビュー。63年に処女長篇『燃える傾斜』を刊行。『消滅の光輪』で79年に第7回泉鏡花賞と第10回星雲賞を、96年に『引き潮のとき』で第27回星雲賞を受賞。日本

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