くっすん大黒 文春文庫

町田康

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167653019
ISBN 10 : 416765301X
フォーマット
出版社
発行年月
2002年05月
日本
追加情報
:
16cm,181p

内容詳細

三年前、ふと働くのが嫌になって仕事を辞め、毎日酒を飲んでぶらぶらしていたら妻が家を出て行った。誰もいない部屋に転がる不愉快きわまりない金属の大黒、今日こそ捨ててこます―日本にパンクを実在させた町田康が文学の新世紀を切り拓き、作家としても熱狂的な支持を得た鮮烈のデビュー作、待望の文庫化。

【著者紹介】
町田康 : 1962年大阪府生まれ。高校時代より町田町蔵の名で音楽活動を始め、81年、パンクバンド「INU」の『メシ喰うな』でレコードデビュー。俳優としても活躍。96年「文学界」に発表した処女小説『くっすん大黒』で97年に第19回野間文芸新人賞、第7回ドゥマゴ文学賞を受賞。2000年『きれぎれ』で第123回芥川賞を受賞、2001年には詩集『土間の四十八滝』で第9回萩原朔太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • mae.dat さん

    表題作と『河原のアパラ』の2話収録。パンクロッカーの町田町蔵さんに依る初の書籍なのね。って言ってもその思い入れは無くて、儂としては『猫にかまけて』シリーズの著者としての町田康さんなんですよね。そして、相変わらず町田文學ムズ過ぎて。猫ちゃんシリーズ除いても、更に輪を掛けて展開の意味不明度合いが加速しているよ。町田文學の楽しみ方のコツの様なものがあるのならば、教えを乞いたいものです。

  • 馨 さん

    だめだめな生活をしている楠くんが、ただ1体の大黒様を破棄することがきっかけでここまでの広がりを持たせることが出来るなんて、相当なくだらない話だったけど驚きと変な後味で何か特徴があって惹かれて最後まで一気に読んでしまいました。町田さんのデビュー作だったとは知りませんでした。最初からアウトローな文章を書かれる方だったのですね。

  • 青乃108号 さん

    行きたくないなあとよちよち歩いて職場に向かっていたら路面に蹴つまづいて派手に転倒しその姿があまりに大仰だった為か傍にいた紳士が大丈夫ですか家でしばらく休みませんかなどと声を掛けてくれたのであるがなんとか立ち上がれあちこち擦り傷だらけであちこち痛みはあったのだが幸い骨折などはしておらず大丈夫です大丈夫ですとよろよろと歩いて何とか職場に辿り着いたが情けなく悲しくもあって俺はすっかり鬱状態のまま障害者のお世話などしてよっぽど気をつけて帰宅してこの本を読んだら何か気持ちがすっきりして人生いろいろよねえと思った。

  • ❁かな❁ さん

    もう町田康さん、いいわー!好きやわー!って言いたくなるような感じ♡町田康さん鮮烈のデビュー作!「くっすん大黒」「河原のアペラ」の2編入り。どちらも冒頭から面白い♪えっ?何、何?どうしたん??って聞きながらどんどん町田さんワールドに引き込まれる!『夫婦茶碗』を読んだ時も思ったけどとにかく語り口が終始リズミカルで読みやすくユーモアがある!何度も笑ってしまった♫掛け合いも最高!「くっすん大黒」の大黒を捨てようとしても捨てれない件や歌合戦など面白かった♡「河原のアペラ」のフォーク並びっていいよね!中毒性ある作品♡

  • ehirano1 さん

    私小説でした、多分。過去の著者自身が虚像だったということを1つ1つ確認していく話。それを漫才のようなノリとスピード感で話を進める筆力に感服しました。一方で、「大黒様≒著者自身」ではないのでしょうか?もしそうであれば、大黒様がなかなかバランスが悪かったり、(畏れ多くも)罵倒したり、なかなか捨てれなかったり、というのはなんだか説明がつくのかもしれないと思いました。その意味で、これは深いです。

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人物・団体紹介

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町田康

1981年、パンクロック・バンド、INUのヴォーカリストとしてデビュー。 同バンド解散後、石井聰互監督の『爆裂都市 BURST CITY』に出演するなど個性派俳優としても活動。 1996年には処女小説『くっすん大黒』で文壇デビュー、2000年には『きれぎれ』で第123回芥川賞を受賞した。

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