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ISBN 10 : 4831826960
Content Description
古代から現代まで、どのようなあて字がどう使用されてきたのかを様々な文献から検証し、これまでほとんど言及されてこなかった各時代におけるあて字が必要とされた状況や背景、そして日本語に与えた影響を明らかにする。
《目次》
はじめに
[導入編]
1 ようこそあて字の世界へ
1 こんなに身近なあて字/2 あて字にもいろいろある
2 メディアのあて字を眺めてみれば
1 新聞のあて字/2 歌詞のあて字/他
3 国語辞書ではあて字はどのように扱われているか
1 漢字表記に関わる用語/2 用語の問題点/他
[歴史編]
1 異国のことばを書き写す(古代のあて字<1>)
1 中国におけるあて字/2 「魏志倭人伝」のあて字/他
2 日本語を漢字で書く(古代のあて字<2>)
1 通辞・書記官の必要性/2 日本での文字の広がり/他
3 文字を使いこなす(古代のあて字<3>)
1 柿本人麻呂の表記をめぐって/2 文字のおもちゃ箱『万葉集』/他
4 和語と漢語の結びつき(古代のあて字<4>)
1 地名の表記/2 熟字表記の定着と辞書/他
5 自立語を漢字で書く(古代のあて字<5>)
1 宣命体/2 さまざまな書記スタイルの確立/他
6 あて字の認識(中世のあて字<1>)
1 あて字の概念の確立/2 『名語記』のあて字/他
7 真名で書く(中世のあて字<2>)
1 慈円の考え(『愚管抄』の書記スタイル)/2 『平家物語』諸本の書記スタイル/他
8 整版印刷と振り仮名(近世のあて字<1>)
1 写本の読み仮名と印刷の振り仮名/2 整版本による漢字使用/他
9 漢語の口語化と漢字執着(近世のあて字<2>)
1 漢語の表記の揺れ/2 知識層による俗語の漢字表記化
10 西洋との出会いと白話小説(近世のあて字<3>)
1 キリスト教用語の漢字表記/2 西洋との出会い(ポルトガル人のもたらした物)/他
11 漢字平仮名交じり文への統一(近代のあて字)
1 書記スタイルの統合/2 夏目漱石のあて字/他
12 戦後の国語政策とあて字(現代のあて字)
1 あて字の廃止/2 代用表記(あて字)の創出/他
【コラム】<1>時計、<2>不憫(不愍)、<3>普段、<4>本当、<5>冗談、<6>堪能、<7>容赦、<8>真逆
参考文献・引用文献
おわりに
文庫版 おわりに
【著者紹介】
田島優 : 1957年6月愛知県一宮市に生まれる。南山大学国語学国文学科卒業。名古屋大学大学院文学研究科(国語学専攻)満期退学。愛知県立大学教授、宮城学院女子大学教授を経て、明治大学法学部教授。博士(文学、名古屋大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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さとうしん
読了日:2025/05/16
skr-shower
読了日:2025/05/22
ピラフ
読了日:2025/11/14
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