基本情報
内容詳細
『まくわうりの夏』―学校では立ぱなへいたいになるれんしゅうをして、家では畑仕事のお手つだいです。それでも浩太たちは、遊ぶことをわすれませんでした。ただし、その遊びの中にも、せんそうの色がこくあらわれていました。『クロをつれていかないで』―回らん板を持ったお母さんの手がふるえていました。おなべやおかまはお国にさし出してきました。ぶきにするためです。そしてさらにやえちゃんが拾った子犬のクロまで、けいさつにさし出さなくてはいけなくなったからです。『今もわすれない、空しゅうの夜』―とよじは足ががたがたふるえました。「早くぼう空ごうへ!」みんな急いでお父さんの後につづきました。ばくだんに当たったり、体が弱って病気になったり、せんそうでたくさんのいのちがなくなりました。『おねがいです、水をください』―ピカッ、ドドドドーン。それはいつもの空しゅうとは、あきらかにちがっていました。広島の町は、たてものも人も何もかもが、まっ黒こげになっています。原ばくが落とされた広島は、いったいどうなっていたのでしょう?
目次 : まくわうりの夏(ささきあり/ 夏目尚吾)/ クロをつれていかないで(井上こみち/ あいのやゆき)/ 今もわすれない、空しゅうの夜(戸田和代/ 曽根悦子)/ おねがいです、水をください(井上こみち/ BOOSUKA)
【著者紹介】
田代脩 : 1938年、栃木県宇都宮市に生まれ、敗戦のときは国民学校1年生。東北大学文学部国史学科卒業、同大学院修士課程修了。埼玉大学教養学部教授をへて、現在、埼玉大学名誉教授。専門は日本中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ユーザーレビュー
読書メーターレビュー
文芸 に関連する商品情報
-
完全版Testosteroneバイブル『365日、絶好調で超ハッピーに... 毎日365日、身近なところに置いて読み続けるだけで、自然とTestosterone哲学が染み込んでいく!10周年メモ... |6日前
-
50年の時を経て文庫化『百年の孤独 新潮文庫』6月26日発売 100年の傑作が50年の時を経て文庫化。6月26日発売決定。世界46言語に翻訳され、5000万部を売り上げている世界... |2024年04月17日 (水) 00:00
-
人気作家17人によるリレーエッセイ『私の身体を生きる』5月24日発売 女性/女性として生きる17人の作家がときにユーモラスに、ときに激しく、かつてない真摯さでつづった、自分と自分の身体の... |2024年04月11日 (木) 00:00
おすすめの商品
商品情報の修正
ログインのうえ、お気づきの点を入力フォームにご記入頂けますと幸いです。確認のうえ情報修正いたします。
このページの商品情報に・・・