猫の古典文学誌 鈴の音が聞こえる 講談社学術文庫

田中貴子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062922647
ISBN 10 : 4062922649
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
224p;15

内容詳細

『源氏物語』『枕草子』では舶来ブランド品、『徒然草』では「ねこまた」、あるいは禅僧の伴侶となり、あるいは民家でねずみ退治をし、秀吉の朝鮮出兵に従軍もすれば、芭蕉にはその恋を詠まれた、猫。日本の古典文学に「描かれてきた猫」を丹念に読み直す。猫の図版も多数採録。漱石『吾輩は〜』の猫に関するエッセイを、文庫版付録として新たに収めた。

目次 : 第1章 「猫」という文字はいつ頃から使われたか/ 第2章 王朝貴族に愛された猫たち/ 第3章 ねこまた出現/ 第4章 金沢文庫の猫/ 第5章 猫を愛した禅僧たち/ 第6章 新訳『猫の草子』/ 第7章 猫神由来/ 第8章 江戸お猫さまの生活/ 第9章 描かれた猫たち/ 付録 漱石先生、猫見る会ぞなもし

【著者紹介】
田中貴子著 : 1960年京都生まれ。広島大学大学院博士課程修了。甲南大学教授。専門は中世国文学、仏教説話(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    タイトルだが、オリジナルは『鈴の音が聞こえる』の方であって「猫の古典文学史」は副題だった。どうして入れ替えてしまったのだろう。さて、本書は著者の田中貴子氏が「八年間ともに暮らし、癌で亡くなった『福』という名の猫の七回忌」に「墓前に捧げる」べく執筆されたらしい。内容は徹底した日本古典文学に於ける猫の文献学なのであるが、全編にわたって著者の猫に対する愛に満ちている。また、随所に鏤められたエピソードも面白い。例えば、回向院の猫の墓が鼠小僧治郎吉の墓の隣にあるとか、島津氏が猫を時計代わりに戦場へ連れていったとか。

  • カピバラ さん

    作者の猫好きぶりがひしひしと伝わる一冊。古典における猫の姿をみれ、面白かったです。仙巌園の猫神神社に行ってみたいなぁ。魚売りに恩返しする猫の話にはちょっとホロリとなりました。

  • いちろく さん

    猫は何故可愛いのでしょう?猫だから、という答えで十分な気がする。歴史を遡り猫が出てくる文献を調査し纏めた一冊。古典文学を読みやすい現代訳で載せ、猫と人々の生活の中での繋がりを分かりやすく伝えてくれている。狸が猫の意味として使われていた時もあったと知り驚く!兎に角、猫、かわいいよ猫!と思っていた人達は、昔から沢山いたのだ。

  • 爺 さん

    イヌ派でも十分楽しめる作品。ネコ好きなら尚更であろう。猫はいいな、幸せ者で。

  • 冬見 さん

    古典文献からの引用が多かったが、ほとんど現代語訳で紹介されていたので読みやすかった。(贅沢を言えば原文も載せて欲しかったけど、原文があったらあったでそちらに気を取られそうだから、これはこれで私にぴったりだったのだろう)これを皮切りにいくつか文献に当たろうと思う。

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