基本情報
内容詳細
日本を代表するギリシア古典哲学者である田中美知太郎が七〇年代に行った講演に、論文二篇を加える。人間性、歴史主義、国家、自由、科学と技術、教育といった根源的問題を明快な論理と平易な言葉で語り、ニヒリズムを越えて生きる指針を示した伝説の書。その言葉は古びることなく二十一世紀の我々を照射する。
目次 : 人間であること/ 人間の進歩について/ 人間の強さと弱さ/ 歴史主義について/ 自由の意味/ 日本人と国家/ 科学と技術/ 哲学の文章について/ 哲学にとって現代性とは何か/ 徳の倫理と法の倫理
【著者紹介】
田中美知太郎 : 1902年‐1985年。哲学者、西洋古典学者。新潟生れ。東京牛込に育つ。京都帝国大学でギリシア哲学を専攻。45年東京で空襲に罹災。重い火傷を負い生死の境を彷徨うが恢復。法政大、東京文理科大(のち東京教育大)を経て、戦後京都大学に迎えられる。日本西洋古典学会設立メンバー。65年退官。68年日本文化会議理事長。78年文化勲章受章。70〜80年代、月刊「文藝春秋」で「巻頭随筆」をのべ6年以上執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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びす男 さん
読了日:2022/01/10
よしくん さん
読了日:2023/07/07
Masaki Iguchi さん
読了日:2022/12/11
michi さん
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人物・団体紹介
田中美知太郎
1902(明治35)年新潟市生まれ。哲学者、西洋古典学者。西田哲学隆盛の京都帝国大学でギリシャ哲学を専攻。戦前は法政大学などで哲学とギリシャ語を講ずる。空襲で瀕死の大火傷を負うが、奇跡的に恢復し、戦後は京都大学で教壇に立つ。50年に日本西洋古典学会を呉茂一らと創設し、呉の後任で会長を務める。戦後早い
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