人間であること 文春学藝ライブラリー

田中美知太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784168130731
ISBN 10 : 4168130738
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
追加情報
:
368p;16

内容詳細

日本を代表するギリシア古典哲学者である田中美知太郎が七〇年代に行った講演に、論文二篇を加える。人間性、歴史主義、国家、自由、科学と技術、教育といった根源的問題を明快な論理と平易な言葉で語り、ニヒリズムを越えて生きる指針を示した伝説の書。その言葉は古びることなく二十一世紀の我々を照射する。

目次 : 人間であること/ 人間の進歩について/ 人間の強さと弱さ/ 歴史主義について/ 自由の意味/ 日本人と国家/ 科学と技術/ 哲学の文章について/ 哲学にとって現代性とは何か/ 徳の倫理と法の倫理

【著者紹介】
田中美知太郎 : 1902年‐1985年。哲学者、西洋古典学者。新潟生れ。東京牛込に育つ。京都帝国大学でギリシア哲学を専攻。45年東京で空襲に罹災。重い火傷を負い生死の境を彷徨うが恢復。法政大、東京文理科大(のち東京教育大)を経て、戦後京都大学に迎えられる。日本西洋古典学会設立メンバー。65年退官。68年日本文化会議理事長。78年文化勲章受章。70〜80年代、月刊「文藝春秋」で「巻頭随筆」をのべ6年以上執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • びす男 さん

    「そう考えればいいのか」という発見が哲学の魅力だ。知識より、その根幹となる思考のヒントを得られる■著者は、ギリシャ哲学の専門家。あとがきでは「喋るより書く方が得意」と綴るが、素養のない読者は反対の印象を抱くだろう。前半の講演録はスイスイ読み進め、後半は……■生きることの意味、進歩、国家――。普段、何気なく使っている発想や言葉が、議論を読むうちに研ぎ澄まされてゆく。「なんとなく」言葉を使わない姿勢が、講演では新鮮で、論述では取っつきにくさをもたらしているのかも■得手不得手とは、思い通りにならないものらしい。

  • よしくん さん

    最後の『徳の倫理と法の倫理』が圧巻。徳なんか今時流行らない、なんて考えは歴史主義的な浅はかな流行そのものだ、という立場を筆者はとり、愚直に論を重ねる。法とそれによって形づくられる正しさとは何か?更にそれを裏打ちする謂わば「メタ正しさ」としての善について考えていく。筆者が専門とする古代ギリシャ思想がベースで、それをカントとヘーゲルで補うスタイル。他は大体バッサリ無視(たまにニーチェとエンゲルスは出る)。だから読みやすいんだけど、なぜそんな叙述をしたのかを少し考えてみたい。

  • Masaki Iguchi さん

    講演はわかりやすい語り口で、哲学者にしては優しいというか、あまり烈しさがないというか、ロマンチストという感じがした。

  • michi さん

    ★★★★☆

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人物・団体紹介

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田中美知太郎

1902(明治35)年新潟市生まれ。哲学者、西洋古典学者。西田哲学隆盛の京都帝国大学でギリシャ哲学を専攻。戦前は法政大学などで哲学とギリシャ語を講ずる。空襲で瀕死の大火傷を負うが、奇跡的に恢復し、戦後は京都大学で教壇に立つ。50年に日本西洋古典学会を呉茂一らと創設し、呉の後任で会長を務める。戦後早い

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