横田喜三郎1896‐1993 現実主義的平和論の軌跡

片桐庸夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784865781861
ISBN 10 : 4865781862
フォーマット
出版社
発行年月
2018年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
264p;20

内容詳細

最高裁長官も務めた国際法学者の安全保障論の全貌。戦前において満洲事変を批判し、「戦争の違法化」の徹底と国際協調主義による平和追求を唱えた硬骨の論客、横田喜三郎(1896‐1993)。戦後、天皇制への態度の変化と、極東国際軍事裁判への評価をめぐって、横田に浴びせられた批判は、果たして正当なものだったのか?戦前から戦後に至る横田の発言を跡づけ、その根底に貫かれた思想を炙り出した初の書!

目次 : 第1章 生いたちと、安全保障観の形成/ 第2章 時局評価―満州事変批判/ 第3章 戦争の危機と国際法の不完全性/ 第4章 戦後日本の安全保障論/ 第5章 講和と安全保障/ 結びに代えて/ 補論 無条件降伏と国体

【著者紹介】
片桐庸夫 : 1948年生まれ。群馬県立女子大学名誉教授。法学博士。国際関係学、外交史。1990年から2010年まで渋沢研究会代表を務め、引き続き顧問として今日に至る。著書に『太平洋問題調査会の研究』(慶應義塾大学出版会、2003年、2004年度吉田茂賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • カラコムル711 さん

    意外に思ったのは、かれが貧しい行商人の息子に産まれたことだ。こういう法学者、なかんずく国際法学者がいるであろうか、むろん知られた学者でである。彼が満州事変を起こしながら、あれこれ言い訳した増長軍人にたいし議論を曲げなかったのはそうした出自が関係していたのだろうか。まわりの品のいい学者先生は皆口をつぐんだり自説を時勢に合わせたりし、戦後は知らぬ顔で教授職に収まっていたのにである。

  • 古本虫がさまよう さん

    稲垣武氏の『「悪魔祓い」の戦後史』で、横田さんは、「常識のあった安保改定賛成派」として紹介されている。しかし、「もっとも、横田教授は占領下の1947年に出版された『戦争犯罪論』(有斐閣)で、東京裁判擁護論を展開しており、日米安保擁護は変節なのか、それとも骨の髄からの親米論者なのかはよくわからない」と指摘。 片桐氏は、その点も含めて、 「極東国際軍事裁判や天皇制の在り方に関する言動が保守論客から非難罵倒に近いまでに厳しく批判され、『カメレオン』的変節漢であると揶揄されたこと」について考察している。

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