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少女中国 書かれた女学生と書く女学生の百年

濱田麻矢

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000614986
ISBN 10 : 4000614983
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

近代になり中国でも女子の高等教育が始まった。新時代の知識と経験を手にした少女たちは、生家から親の決めた婚家へという生き方に疑問を持ち、自分なりの居場所を探すようになる。恋愛、友情、決断―女性の作家たちが言葉にした、冒険や葛藤。男性の作家たちが、ときに仰ぎ見、ときに貶めて描いた、その姿。多種多様な“女学生ものがたり”を、中国大陸のみならず、香港や台湾、在米華人による英語創作などから見いだし、百年のスパンで鮮やかに読み解く。

目次 : 序章 少女中国へようこそ/ 第1章 こんなところがあるなんて!―陳衡哲と凌叔華の描く女学校/ 第2章 勉強はしたけれど―魯迅の妻・許広平の葛藤/ 第3章 女学生という珍獣がいる―沈従文のコンプレックス/ 第4章 青い服の少女―張恨水と張愛玲が描く理想の女学生/ 第5章 台湾少女の学校生活―楊千鶴の日本語創作/ 第6章 解放軍がやってきた―宗璞とイーユン・リー/ 第7章 「女の園」はるか―張愛玲の回想叙述/ 第8章 世紀末台湾の女学生―朱天心『古都』/ 第9章 その先のユートピア―王安憶「兄弟たち」/ 終章 愛という名のもとに―二〇世紀中国語圏文学の少女像

【著者紹介】
濱田麻矢 : 1969年、兵庫県生まれ。神戸大学大学院人文学研究科教授。京都大学大学院博士後期課程中途退学。研究テーマは中国現代文学、特に民国期小説の性別表象に興味を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • アヴォカド

    意外にも(と言っては申し訳ないが)面白かった。知ってる作家は魯迅くらいしか出てこないけど。

  • Mana

    女学生というキーワードで張愛玲、魯迅、その他の近代中国の作家と小説に女性の生きづらさを見る。著者は「中国が愛を知ったころ」の訳者。本書は何年にもわたる論文をまとめたもの。後書きで語られる訳者の人生からも女性がキャリアを積むことの難しさを感じる。           魯迅の妻「許広平」を初めて知ったけど、才女の運命(インゲ・シュテファン)に仲間入りさせるべき人だと思った。魯迅のような男性でタチが悪いのは結婚前は妻のキャリアを応援すると言うことだな。最初から家庭に入る妻を求めてると言えば良いのに。

  • 六花

    近代の始まりと共に、目覚めたばかりの「中国」と未来ある「少年」の概念は強く結びついた。そのとき少女たちはどう語られたのか?女子教育の開始で生まれた結婚までの猶予=「少女」期。眼差される側に与えられた中途半端な自己決定権と自分の意思として降りかかってくる責任。高等教育を受け、結果良妻賢母の価値観に馴染めずかつての同級生と断絶する者たち。愛し愛され結婚をした後もその幸せが続くばかりではない不安定さ。 わたしが人生の選択としての結婚を描いた作品ばかり読み漁っているのはその不安定さに共感を覚えるからかもしれない。

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