毒薬の手帖 河出文庫

澁澤龍彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309400631
ISBN 10 : 4309400639
フォーマット
出版社
発行年月
1984年02月
日本
追加情報
:
15cm,263p

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 夜間飛行 さん

    推理小説好きなら読んで損はない。著者は毒殺を《咒術の延長線上にある》としているが、服や食器や本や聖体パンや浣腸器に仕込んだり、毒を摂取した娘を敵に送ったり…と身震いするような奸佞邪知はなるほど咒術に通じるものがある。印象に残ったのは妖術師が使う「青ガエル」「トファナ水」、入手容易な「砒素」等の毒薬と、17世紀フランスに実在した二人の侯爵夫人の話。彼女らは悪徳司祭や魔女めいた薬売りに取り巻かれ、毒殺や変態行為の限りを尽くしたらしい。終章でシアン化物と帝銀事件に触れているが、できればサリンの話も聞きたかった。

  • 阿部義彦 さん

    毒薬を巡る、来歴、事件、犯罪者、解毒剤等を歴史順に文化的タペストリーとして紡ぎ出します。古くから皇帝等身分の上の者が毒殺される事が多かったので、それを避けるために王宮の庭に毒草園を作り、日夜真剣に毒物や解毒剤の研究にふけっていたそうです。かなり残酷な人体実験も行われたでしょう。昔は迷信も多く、マンドラゴラやプリニウスの大好きな『海ウサギ』にも触れられています。毒殺の犯罪者には女性が多いのにも驚きます。衝動的では無く、入念な下準備が必要で、嫉妬、怨恨、金銭等が動機で多い。近代では『帝銀事件』にも言及。

  • 有理数 さん

    澁澤龍彦による「毒薬」に関するエッセイ。古今東西のあらゆる毒殺事件、毒殺魔、毒殺方法、著名な毒の原材料といった、いったいこんな知識と情報どこから集めてくるのやら、という量の「毒」に関する文化史を饒舌に語っています。ものすごく面白い。古代ギリシアから現代日本まで。マンドラゴラの挿絵もあり、魔術的で妖術的な空気の迸る内容に惹かれる。

  • Tomoichi さん

    エジプト・ギリシャに始まって毒の文化史というか殺人史をまとめたエッセイ。「ほんまかいな」というような内容に溢れるが、特に太陽王の頃のフランスはえげつない。そりゃ革命起こるわって感じです。そして遅れたきた大国ロシアも毒殺やテロの挙句革命で王政転覆。毒殺から見る世界史って本があるのか知らないけれどあったら読みたいな(笑)

  • zoe さん

    時代によって毒も変わる。ご存命であれば、ポロニウムも加筆されていたかもと思った次第。匿名で誰かをいたぶろうとするのは、昔も今も変わらない。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品