HMVレビュー はあの様に書いてるけれど、前作までのアコースティックサウンド主体からうって変わって、シンセサイザーなどの電子楽器が中心となったために音量を大きくするととても迫力がある。要するにこの人の作品には今までになかった爽やかさなのだ。

最初に聴いて思い浮かんだのがＳＨＥＲＢＥＴＳの［Ｎａｔｕｒａｌ］というアルバム。イメージやスタイルはこの人と全然ちがうのだが、どちらも作り手が新しい息吹きを感じながら作ったことがわかるのだ。双方４０代に差し掛かっているのに凄いぞ！

最近流行の音楽と比べると、とにかくユル〜イサウンドが特徴。スローライフ なんてモノのシンボルかも。このアルバムにサイン 下さい、っていったら本人も喜びそうな気がする（笑）

□曲目□ １.Ｒｉｃｅ Ｔｅｒｒａｃｅ ２.お ひ る ３.窓辺に生まれる ４.カ タ チ ５.楽し楽しい時間 ６.ＪＵＩＣＥ ７.雨のイキモノ ８.Ｒｉｃｅ Ｆｉｅｌｄ ９.逃 げ 水 １０.自転車にのって 1999年の『１００の月』からバンド〈たま〉での活動などを経て、より落ち着いたイメージのサウンドとなった。４曲目は10分にも及ぶ大作。また「雨のイキモノ」は『しょぼたま2』に別バージョンが収録されている。

【曲目】１.水槽の中の魚 ２.犬が散歩する日 ３.眠ると消えると溶けると ４.100の月 ５.ひざし ６.日傘をさしたカブト虫 ７.バス停 ８.あの日 ９.グッドバイ １０.Non Title(Instrumental)　　元「たま」のメンバー滝本晃司のソロアルバム第２弾。前作「空の下」より4年、メンバーも3人から10人に増えていよいよ本格的に始動したという感じ。「たま」との差別化をはかってか、一段と鋭く透き通った音が特徴だ。

　ぼくがこのひとの音楽と同じくらい良く聴く人がいて、その人の作品には沢山のレヴューが寄せられている。良かっただの悪かっただのいろいろあるけれど、此所にはほとんどないという事が、ある意味このひとの作品の真価だということはまさしくＨＭＶが間接的に教えてくれたような気がする。なにか表題曲の最初の一節と重なる感じがする今日この頃・・・

　歌の楽曲が全て５分以上と少々重いきらいはあるが、音の完成度はピカイチ！「１００の月」みたいに品切れにならないのが不思議なくらいじゃ。今度はライブアルバムをリリースする何てどうかね。

滝本氏の作品を聴くとき、ジョージ・ハリスンを浮かべるのは私だけではないかもしれません。 繊細で、しかし、確固たる自信と主張があるのを感じ取ることができる、なんともいえないsexyさがあります。