「超」怖い話 隠鬼 竹書房文庫

渡部正和

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784801920125
ISBN 10 : 4801920128
フォーマット
出版社
発行年月
2019年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
224p;15

内容詳細

大ヒットシリーズ「超」怖い話の執筆陣としてもおなじみ、渡部正和が放つ骨太の実話怪談集。東北の翁に採話した五十ページを超える連作長編「山野夜話(抄)」他、時を忘れてこの世の不思議と恐怖に酔いしれる全34話!

目次 : 黒い伯父/ 雲脂/ 声/ たすけて/ 運命/ 人魂の天麩羅/ 風呂場にて/ 抱擁/ NOW LOADING…/ 奇祭〔ほか〕

【著者紹介】
渡部正和 : 山形県出身。2010年より冬の「超」怖い話執筆メンバーになる。2013年、『「超」怖い話 鬼市』にて単著デビュー。その他「恐怖箱」レーベルのアンソロジーでも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 夢追人009 さん

    渡部正和さんは生真面目な方ですから、おふざけ気味な話でも全く笑えずに嫌な気分で話は幕を閉じますが、それも著者なりの芸風・個性であり怪談本来の雰囲気を味わわせて貰えて読み終えれば大満足の一冊でしたね。『メッセージ』特別養護老人ホームで介護士として働く井上さんは過酷なサービス残業や休日出勤の苦労にも係わらず転職を考えずに日々精進していたが、ある日施設長から呼び出され母の死を知らされる。母は仕事で宅食の配達中にスピードを出し過ぎて電柱にぶつかり即死で、その日彼は仕事の疲れから苛々して些細な事で母と喧嘩していた。

  • HANA さん

    実話怪談集。ああこれは良い。実話怪談というと最近は奇妙な出来事が起こり、理不尽や不可解を楽しむという作品が多いが、本書は様々なギミックを使い異様な空気感を出している作品に良いのが多い。例えば「昭和五十八年の家」における家の中にある家具だとか、登場人物の奇態さが某ゲームを思わせる「隠れ鬼」だとか。特に前者は家具を通じて家自体の嫌さが目に浮かんでくるよう。その一方で「山野夜話(抄)」のような作品もあるので多様さが油断できない。民話というには生臭く実話怪談というには長閑な一風変わった読み心地が実に面白い。

  • 澤水月 さん

    山野夜話が面白すぎる! 山怪や遠野物語のような現代文明から離れた世でなく、高級釣具自慢マウント男(これが周南つけ火のかつを想起してならぬ)や虐待といじめを心配する校長など今のうつし世に地続きなのが実に興味深い。語り手の90歳男性が情深くしかし理知的な酒好きといういいキャラ。また読みたい。ほかも昭和五十八年の家など良い

  • qoop さん

    〈隠れ鬼〉〈ドールハウス〉〈昭和五十八年の家〉など人家にまつわる怪異が素晴らしい一冊だが、やはり本書の目玉というと山村の怪異を綴った連作〈山野夜話〉だろう。山間部の怪談というと民話的な妖怪譚が印象的な「山怪」以降すっかり怪談実話のデフォルトとなった感があるが、こちらは少々趣が異なる。舞台がより人里に近いだけ人間臭さが濃く、情の深さが感じられる。

  • 柊よつか さん

    冬の超怖でも活躍する渡部正和さんの単著第三弾。実話怪談の本流の通り、白い紙に淡々と事象を綴っていくスタイルだが、著者の筆致にはどことなく優しさを感じる。その優しさに安堵したまま読み終えて、さて各話を振り返ると、意外と咀嚼しきれない味の話が転がっていることに気がつく。現実の布をめくった世界を垣間見るような「奇祭」「てるみずとへ」、あちら側がこちら側で息をしているような「隠れ鬼」「ドールハウス」「昭和五十八年の家」、話者の息遣いも含めてご馳走と呼びたくなる「山野夜話」は全話が白眉。

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