漢帝国 400年の興亡 中公新書

渡邉義浩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121025425
ISBN 10 : 4121025423
フォーマット
出版社
発行年月
2019年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
276p;18

内容詳細

漢字、漢民族という表現が示すように、漢は中国を象徴する「古典」である。秦を滅亡させ、項羽を破った劉邦が紀元前202年に中国を統一(前漢)。武帝の時代に最盛期を迎える。王莽による簒奪を経て、紀元後25年に光武帝が再統一(後漢)。220年に魏に滅ぼされるまで計400年余り続いた。中国史上最長の統一帝国にして、中国を規定し続けた「儒教国家」はいかに形成されたのか。その興亡の歴史をたどる。

目次 : 第1章 項羽と劉邦―時に利あらず/ 第2章 漢家の拡大と黄老思想―「無為」の有用性/ 第3章 漢帝国の確立―武帝の時代/ 第4章 漢家から天下へ―「儒教国家」への始動/ 第5章 「古典中国」への胎動―王莽の理想主義/ 第6章 「儒教国家」の成立―「古典中国」の形成/ 第7章 後漢「儒教国家」の限界―外戚・宦官・党人/ 第8章 黄天 当に立つべし―三国志の始まり/ 終章 漢帝国と「古典中国」

【著者紹介】
渡邉義浩監修 : 1962(昭和37)年、東京都生まれ。筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科修了。文学博士。大東文化大学文学部教授を経て、早稲田大学理事・文学学術院教授。大隈記念早稲田佐賀学園理事長。専門は「古典中国」。三国志学会事務局長。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    「漢帝国」と題しているものの、内容の中心は漢と儒教の関係について。そのため漢の歴史について知っている事といえば、項羽と劉邦や王莽の乱と光武帝による再建、三国志程度の自分には実に手強かった。逆に言えばほとんど初めて教えられる事ばかり。特に儒教が宗教化する過程や王莽の思想的背景、三国志の少し前とかは極めて興味深い。権力と関わる中で教えを変節させるのは、どの思想にも共通する事だなあ。それにしても天人相関説っていったら梵我一如とか近代の神秘主義と共通するように思えて、人間の考える事って似たり寄ったりだと思った。

  • ばたやん@かみがた さん

    項羽との天下争奪戦、武帝や明帝の対外伸長等の政治的・軍事的事績も一通り辿ります。メインになるのは、それら事績を背景に漢の国制を法家、道家、儒家と言った思想がどのように規定したのか、その中で儒家がいかにして国教の地位を占め、漢以降の諸王朝にも受け継がれていく「国のかたち」を作り得たのかを見ていきます。読み所と考えたのは以下の通り。(1/4)

  • Tomoichi さん

    漢帝国を儒教との関わりとその後の中国にとっての「古典中国」となり得た理由を考察する。通説なんてあてにならず董仲舒の果たした役割ものちのでっち上げで、近年の発掘資料で歴史はひっくり返る。しかし儒教と言われているものも孔子とは全く関係のないものなのかもしれない。

  • kk さん

    国家・社会秩序の大元を支える儒教イデオロギーの発展・展開と、官僚的中央集権主義による諸侯封建制度の克服の過程を、両漢の歴史の中で論考し、この2つの流れが「古典中国」という、いわば国・民族の原型として定着していく様子をダイナミックなプロセスとして提示。この「古典中国」像が中国の伝統史学に及ぼしたインパクトについても論及。読み応えのある力作だけど、「漢帝国ー400年の興亡」というタイトルは如何にもミスマッチ。タイトルだけ見て読んだ人は、きっと戸惑っちゃうだろうな。

  • フク さん

    〈蘇武と李陵の行動は異なるが、漢への思いは共通である。二人の漢への思いから、武帝期には「漢帝国」が意識の上でも確立していたことを窺い得る。〉二人の別れを思い出して泣きそうになった。また読むかな。 * 〈諸葛亮は、後漢「儒教国家」で確立した儒教一尊の価値観の正統な後継者であった。(中略)このため、中国が自身の古典として「漢」を振り返ったとき、たとえば朱子は諸葛亮をきわめて高く評価した。長期的には諸葛亮が「漢」民族の規範となったことを『三国志演義』は今に伝えるのである。〉蜀を持ちあげる理由としてわかりやすい。

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