サウンドとメディアの文化資源学 境界線上の音楽

渡辺裕

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784393332948
ISBN 10 : 4393332946
フォーマット
発行年月
2013年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20

内容詳細

目次 : ■総論 「文化」としての音を考えるために  文化資源、聴覚文化、メディア / ■1.伝承と保存の力学 / 第1章 ≪都ぞ弥生≫の「戦後史」  交錯する複数の「正統性」 / 第2章 「土着化」のもう1つの顔  ジンタとチンドンの「再発見」をめぐる言説 / ■2.民謡の文化資源学 / 第3章 「正調」とはなにか?  ≪江差追分≫の歴史にみる民謡の「正統性」をめぐる力学 / 第4章 「民謡の旅」の誕生  松川二郎にみる昭和初期の「民謡」表象 / 第5章 「国民文化」の戦後  宝塚歌劇の「日本民俗舞踊」シリーズにみる民謡と民踊 / ■3.境界線上のレコード・メディア / 第6章 「語り」のメディアとしてのレコード  「映画説明」レコードとその周辺 / 第7章 「ソノシート」のひらいた文化  文字メディアと音声メディアのはざまで / ■4.「環境の音」の文化 / 第8章 「鉄ちゃん」のサウンドスケープ  「懐かしいSLの音」と「音鉄」のはざまで

【著者紹介】
渡辺裕 : 1953(昭和28)年、千葉県生まれ、83年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程(美学芸術学)単位取得退学、玉川大学助教授、大阪大学助教授などを経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授(美学芸術学、文化資源学)。著書『聴衆の誕生―ポスト・モダン時代の音楽文化』(春秋社、サントリー学芸賞、中公文庫)、『日本文化 モダン・ラプソディ』(春秋社、芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『歌う国民』(中公新書、芸術選奨文部科学大臣賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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メディアと「音楽」の関係を論じた、大変に...

投稿日:2014/03/21 (金)

メディアと「音楽」の関係を論じた、大変に興味深い論考をまとめた書物であります。個人的には「V 境界線上のレコード・メディア」が面白かったですね。レコードというとついつい初めから音楽のためのものと思ってしまいがちですが、実はそんなことは全然ないという事実に驚きます。そのことは「総論」のフォノートグラフやエジソンに関する記述においてすでに触れられていますが(51〜55ページ)、まずそこからして先入観が打ち砕かれます。ソノシート、我が家にもずいぶんとあったなあ。本の形になっているものがあったのも、久しぶりに思い出しましたよ。うちにあったのはアメリカ民謡集とかいうやつだったかな。何とも懐かしい。ほか、全編認識を新たにする内容ばかりで、「U 民謡の文化資源学」も面白い。なお「T」の第2章で扱われているチンドン屋とブラスについては、充分面白いのですけれど素材をもっと入れられたでしょうね。チンドン屋の「広告業」的要素(これが本来の目的だ)はもっと言及していいでしょう。また、ブラスでふと思い出したのは、クストリッツァ監督の映画『アンダーグラウンド』でストーリーに関係なく走り回り吹きまくるバルカン・ブラスの強烈さ。インパクトのあるネタがやや欠けて、ふくらみが少し小さいのが残念です。とはいえ、それは些細な不満。「音楽と芸術」対非「音楽と芸術」、「正調」対「卑俗」、そういった対立において我々が陥りがちな前者への肯定的評価への再考を促す、刺激的な主張は大変に魅力的であります。総じて、視点の珍しさ、事実の意外さ、において大変興味深く面白い本でありました。お薦めであります。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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読書メーターレビュー

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  • koyasho さん

    音楽そのものではなくて音楽の枠組みについての本。芸術は他から離れて屹立したジャンルではなく、実は政治や世相の影響を強く受けて成立しているらしい。

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人物・団体紹介

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渡辺裕

1953年千葉県生。83年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程(美学芸術学)単位取得退学。玉川大学助教授、大阪大学助教授などを経て、東京大学大学院人文社会系研究科教授(美学芸術学、文化資源学)。2019年4月より東京音楽大学教授(音楽文化教育専攻)。著書『聴衆の誕生―ポストモダン時代の音楽文化』(

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