新書版 黒船前夜 新書y

渡辺京二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784800317469
ISBN 10 : 4800317460
フォーマット
出版社
発行年月
2019年10月
日本
追加情報
:
477p;18

内容詳細

名著『逝きし世の面影』の続編として刊行され、第37回大佛次郎賞を受賞した『黒船前夜』。異文化との接触で生じる食い違いなどエピソードに満ちた、まさに渡辺史学の達成点を示す待望の書が、遂に新書版となって再登場。日本を取り巻く国際情勢が激動する今だからこそ読みたい、日本人の必読書である!

目次 : 第1章 はんべんごろうの警告/ 第2章 シベリアの謝肉祭/ 第3章 日本を尋ねて/ 第4章 蝦夷大王の虚実/ 第5章 アイヌの天地/ 第6章 アイヌ叛き露使来る/ 第7章 幕府蝦夷地を直轄す/ 第8章 レザーノフの長崎来航/ 第9章 レザーノフの報復/ 第10章 ゴローヴニンの幽囚/ エピローグ

【著者紹介】
渡辺京二 : 1930年京都生まれ。大連一中、旧制第五高等学校文科を経て、法政大学社会学部卒業。日本近代史家。河合文化教育研究所特別研究員。著書に『北一輝』(ちくま学芸文庫、毎日出版文化賞受賞)、『逝きし世の面影』(平凡社ライブラリー、和辻哲郎文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • roatsu さん

    徳川政権下、民族の性質と従前の歴史の集積を反映させて物心ともに一つの完成形を成した近世日本人の高度に洗練された文明に光を当てる渡辺作品の真骨頂。ペリーの黒船に先立つ、18世紀半ばから19世紀初頭に連続した日露接触と外交顛末を双方の緩衝地帯となったアイヌの動向を交えて鮮やかに描き出す。歴史を紐解くとはまさにこういうことと感じ入る丹念な資料調査と鋭い解釈を交えた著述が光る。江戸時代を現代より劣ると決めつける愚劣な戦後左翼的史観の偏見からは決して見えてこないご先祖達が培っていた偉大さを再認識できる一冊である。

  • to boy さん

    1770年頃から1813年にゴローニンが帰国するまでの叙事詩。蝦夷、千島列島、樺太を巡るロシアと江戸幕府、そしてアイヌの人々の様子が物語のように語られています。テンやクマの皮を求めて東進しアラスカまでたどり着くロシアは食料を求めて日本との貿易を試みる。幕府は領地拡大の意識もなく松前藩に管理を任せ、アイヌとの交易を黙認。日本とロシアのはざまで時には利益を得、時にはひどい扱いを受け翻弄されていくアイヌの人々。エピローグで語られるアイヌの生活の良さが無くなってしまったのは何ともさみしい思い。

  • forest rise field さん

    歴史小説だと思い読んでいたが、何か違うなと・・。江戸時代の蝦夷地やアイヌの位置付け、ロシア側から見た領土意識、日本に何故アプローチしようとしたか?またどうして日本に交易を再々申し込んできたか?当時未決定だった国境の確定時期など多少は分かった。日本側から、ロシア側から、そしてアイヌ側からの視点。3つの視点は良かった。まさにロシア・アイヌ・日本の三国志である。こういう知識も少しは頭に入れる事で北方領土問題やロシアとの外交の見方も変わってくると思う。いつか国後や択捉に自由に行けたらいいと思う。

  • えりまき さん

    2022(311)アイヌを勉強したくて読みましたが難しかった。「『なんなりと話すことが必要だ』という露文の日本語訳は『きさまを、イリます、なんても、さへりましやう』となっているという。さぞかし心細い通訳」。「国家権力に従属しない自立的な生のありかた、あの世とこの世の循環のなかに正しく位置づけされた心の落ち着き、自然の恵みを感謝するにとどまらず、災害すら自然の悪意ではなくて、自分を徳ある人として完成せしめる善意とみなす世界観ーこのゆたかな精神文化こそアイヌ社会の重要な一面だったのである。」

  • お人形 さん

    まさに、ロシア、アイヌ、日本の三国志のサブタイトルに相応しい内容でした。この時代は、千島やアラスカ、アリューシャン諸島といったフロンティアが残っていたんですね。世界を俯瞰できるようになった現代に産まれて良かったと思う反面、最早フロンティアが残っていないという寂しさも感じます。

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渡辺京二

1930年、京都市生まれ。日本近代史家。2022年12月25日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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