曲名を見たら演歌なのですが、実態は歌謡曲です。 演歌を歌謡曲に換骨奪胎した音楽です。 コンテンポラリー演歌とでも呼ぶべきでしょうか？ なかなか不思議な感覚が味わえます。

　アイドル全盛の時代に、スタンスが難しい歌手でした。歌は、かなり上手いが、本格派で行くのかアイドルで売るのか、中途半端だった様に覚えています。「雨の日のブルース」なんて筒美京平の作品の中でも超名曲ですよ。プロダクションなりレコード会社なりが、目先に囚われず本格派で売っていれば、現在でもバリバリに活躍していたと思います。聴いて頂けば、それだけの実力を、十分感じて頂けますよ。　蛇足：アルバム「さいはて慕情」を是非ＣＤ化してほしいです。「京都の夜」「雲の流れに」などの絶品カバー曲が収録されています。

残念！「石を投げれば心にあたる」「かえり道」など未CD化シングルを入れて欲しかった。できたらシングルコンプリートを出して欲しい。

もう一度見たい、聞きたい

渚のライヴ盤の中ではベスト。代表曲がほとんど収録されナイトクラブ物は客のリラックスしたムードもいいし加えて渚さん他のライヴより一層歌唱力発揮していてしっとりと潤いがあり特に「京都慕情」には最高の出来栄え

渚ゆう子の最大のヒット「京都の恋」を含むベスト盤。24bitデジタル・リマスターにより音質も向上、当時を彷彿させます。

私はデュアルタイムの世代ではありませんが、京おんなを中心とする、古風で楚々とした女性の心理を微妙なまでに歌に表現する作品の数々が素晴らしいと思います。日本らしさを残していた時代を思い起こし、心がなぜか安らぎます。

最大ヒット「京都の恋」など京都を歌った数々の作品から京女のイメージが強い浪速女渚ゆう子さんの全曲集といえる本作品。演歌といえそうだが微妙に違う、純日本的な歌謡の豊かな叙情が味わえ、古き良き時代の日本に戻ったように心が安らぐ。

聴くと懐かしく涙がでませんか？ある日の青春群像を