日本政治史 現代日本を形作るもの 有斐閣ストゥディア

清水唯一朗

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784641150706
ISBN 10 : 4641150702
フォーマット
出版社
発行年月
2020年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
294p;22

内容詳細

私たちが暮らすこの日本はどのように形作られてきたのでしょうか。本書は、幕末・維新期から55年体制の成立期までの日本政治の歩みをたどっていきます。また、歴史上の基本的な事実を説明するだけでなく、その相互関係や変化を明らかにします。

目次 : 第1部 近代国家・国際関係の形成(江戸幕府の崩壊と新秩序の模索―明治維新への道/ 近代国家の建設―急激な近代化に成功した要因は何か/ 大日本帝国憲法の制定と議会の開設)/ 第2部 近代国家・国際関係の運用と改良―大国化への適合・不適合(国制の構築と条約改正への道―「不平等」条約をどう改正したか/ 日清戦争と国民・政党―初の対外戦争の意味/ 日露戦争と韓国併合/ 大正デモクラシーとt第一次世界大戦)/ 第3部 現代世界の誕生―近代帝国日本の分かれ道(第一次世界大戦後の政治と外交―国際社会の主要なアクターとして/ 政党政治の全盛と陥穽―内に政党政治、外に国際協調/ 非常時日本の大転換)/ 第4部 焦土の中の日本と再編(日中全面戦争と真珠湾への道―近衛文麿を求めた日本/ アジア太平洋戦争下の日本―帝国日本の崩壊/ 戦後改革と日本の再出発)

【著者紹介】
清水唯一朗 : 1974年、長野県に生まれる。1999年、慶應義塾大学法学部卒業。2003年、慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得、退学。博士(法学)。現在、慶應義塾大学総合政策学部教授。専門は、日本政治外交論、オーラル・ヒストリー。主な著作に、『近代日本の官僚―維新官僚から学歴エリートへ』(中公新書、2013年、日本公共政策学会賞受賞)など

瀧井一博 : 1967年、福岡県に生まれる。1990年、京都大学法学部卒業。1995年、京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得、退学。博士(法学)。現在、国際日本文化研究センター教授。専門は、国制史、比較法史。主な著作に、『文明史のなかの明治憲法―この国のかたちと西洋体験』(講談社選書メチエ、2003年、大佛次郎論壇賞・角川財団学芸賞受賞)、『伊藤博文―知の政治家』(中公新書、2010年、サントリー学芸賞受賞)など

村井良太 : 1972年、香川県に生まれる。1995年、神戸大学法学部卒業。2002年、神戸大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(政治学)。現在、駒澤大学法学部教授。専門は、日本政治外交史。主な著作に、『政党内閣制の成立 一九一八〜二七年』(有斐閣、2005年、サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 壱萬参仟縁 さん

    戦後の13章に着目。米軍支配の沖縄・奄美・小笠原は平和条約3条で米国施政権を承認する潜在主権が容認(273頁)。この潜在主権ということば、概念は矛盾していると思える。主権は主権ではないかな。日米安保条約はこういうので矛盾をはらんでできた条約だったのだろうと推察。

  • ア さん

    明治維新から55年体制成立までの日本政治史。それぞれの内閣などがどのように成立し、どのような仕事をなし、どのように崩壊・総辞職していったかを掴みやすい。

  • バルジ さん

    最新の研究動向も取り入れた日本政治史の通史。この手の本では珍しく終戦ではなく55年体制の成立までを扱っており戦前・戦後の連関性を意識させる構成となっている。「はじめに」では”来歴”という言葉が用いられ坂本多加雄好きとしては何とも感慨深い。日本政治を長い時間軸で捉え現在の政治事象を相対化する訓練を本書で積むことが出来るであろう。公議輿論から五箇条の御誓文、議会開設から憲政常道へと目まぐるしく変化する統治構造の変遷は面白い。明治憲法を基礎とする統治のガバナンスが崩れた時、何が起こったかは周知の通りである。

  • politics さん

    幕末・維新から占領改革頃までを取り扱った政治史の通史。これまで日本政治史の通史と言えば北岡伸一氏のものがあったが、そちらと比較して読むとさらに面白いかも。内閣の活動内容やその政治過程などの記述が豊富なのが特徴的かなと思われる。

  • spanasu さん

    ペリー来航から1955年までの政治史についての教科書であり、特に大正以降は詳しい印象を受けた。建軍を中心に軍についての言及が少ない気もするが、代わりに著者の専門とも言うべき政官関係や首相選定に詳しい。

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