ドッグ・メーカー 警視庁人事一課監察係黒滝誠治 新潮文庫

深町秋生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101209715
ISBN 10 : 4101209715
フォーマット
出版社
発行年月
2017年07月
日本
追加情報
:
624p;16

内容詳細

黒滝誠治警部補、非合法な手段を辞さず、数々の事件を解決してきた元凄腕刑事。現在は人事一課に所属している。ひと月前、赤坂署の悪徳刑事を内偵中の同僚が何者かに殺害された。黒滝は、希代の“寝業師”白幡警務部長、美しくも苛烈なキャリア相馬美貴の命を受け、捜査を開始する。その行く手は修羅道へと繋がっていた。猛毒を以て巨悪を倒す。最も危険な監察が警察小説の新たな扉を開く。

【著者紹介】
深町秋生 : 1975(昭和50)年山形県生れ。2004(平成16)年『果てしなき渇き』で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、’05年に作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • W-G さん

    デビュー作刊行当時に読んで以来。あまり文章が上手くない印象があったが、キャリアを重ねてその辺は解消されているように思えた。警察組織内の派閥争いなどは興味深く描かれており、わかりやすい主要キャラクターたちが存在感を放つ一方、赤坂署の悪徳刑事の退場にひねりがなかったり、その嫁の揺れ動き方なんかは別になくてもいいくらい雑に頁を割いている。割と長い物語であるにも関わらずかなりリーダビリティは高かったので、続編が出るようであれば読んでみたい。この手の主人公は作を重ねる毎にどんどん丸くなっていきそうではあるが。

  • ケンイチミズバ さん

    内通者のことをSと言うらしい。最近読んだ羽田さんの作品にも出てきた。善意の協力者でなく、弱みを握られ意に反しての協力者、スパイだ。公安の犬という台詞はよくあるが、内部監察班の犬なので、まさに犬の犬だ。企業だと人事部で自分の出世しか考えない人のことを会社の犬と呼ぶこともある。リス・ベットは悪徳弁護士、保護監察官に首輪をかけられ気の毒な状況にあったが、彼女くらい気の毒な?首輪を掛けられた者をあやつる通称ドッグ・メーカーが果てしなき渇きの刑事ほどには壊れてないしストーリーも一匹狼的な活躍もよくある話だった。

  • いつでも母さん さん

    これは序章に過ぎないのだろうーどこの世界にも派閥はある。いろんな身内意識の最たるところは桜田門かー疑い始めたらキリがない。警察の中の警察だと!深町作家、私はこういうのを待っていたのだ。なるほどのタイトル。手段は択ばない。公認の一匹オオカミの必要悪なのか?いやいや、上司のキャリア・相馬美貴も良いが、白幡警務部長の隠し玉・山形弁の井筒が好きだ。甲子園が一日休みの今日どっぷりと浸りました。冷や汗と熱い熱を孕んで次回を待ちたい。

  • アッシュ姉 さん

    深町さん11冊目。読み応えたっぷりでじっくり堪能。警察内部の腐敗を追及する監察係に抜擢されたドッグ・メーカーこと黒滝誠治。最初はド変態かと思ったけど、次々出てくる悪徳警官に比べると案外マジメ。深町さんにしてはおとなしめだが、ハチャメチャ過ぎないところがリアリティを残し、バランスの良い警察小説に仕上がっているのかもしれない。飽きさせない展開のまま迎えたラストに続編への期待が高まる。気骨のある相馬姐さん、アクの強い白幡オヤジ、底が知れない井筒ジイさんと魅力的な脇役も揃っているので是非ともシリーズ化して欲しい。

  • タイ子 さん

    深町さん流のバイオレンス仕立てが面白い!警察組織ぐるみで闇を隠蔽しようとする上層部の思惑が腹立たしいことこの上ない。監察の内偵調査中に何者かに殺害された同僚の捜査をするに当たり、関係者に目星をつけ自分のスパイにしていく「ドッグ・メーカー」。この展開は凄いの一言。そこまでするんかい!ここまでしなくては炙り出せない闇なんだね。上司の相馬美貴、食えない部長・白幡。監察のくせ者たち、やり方はエグイけど底辺にある正義がカッコいい。彼の背後にいた裏切者に唖然!悪い事をするとバチが当たるよって親から教えられなかった?

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人物・団体紹介

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深町秋生

1975年、山形県生まれ。2004年、「果てしなき渇き」で第三回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、翌年デビュー。同作は映画化された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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